前回の続き。ディーラーに預けてほぼ2週間。ようやくクラッチが交換されて帰ってきました。と、いうか…ミッションまで新しくなって帰ってきたんですが。。。
事の顛末。
クラッチレリーズシリンダーが壊れた際、同時にレリーズベアリングもバラバラに崩壊した模様。それに伴いクラッチディスクが焼き付き、クラッチ一式が完全に死亡。さらに不運なのが、バラバラになったレリーズベアリングがミッションケースを破壊し、まさかの『ミッションまで死亡』という最悪な状況に。R50 COOPERのMTミッションはケースがアルミ製らしく、それ故ケースがぶっ壊れてしまったようです。
当初の見積もり時にこれが発覚しなかったのは、ディーラーのピットでクラッチを外してみた時に判明したから。その時はメカニックも『ああ…こりゃダメだ』と思ったらしい。そりゃそうだよな。自分自身、それ伝えられたときに『ああもうダメだ』と思ったもん。
でも、そこからの流れが劇的。
まず、修理費を安く上げるためにディーラー工場長から中古ミッションを使った修理を提案。新品ミッションは30万円近い値段ですが、中古なら半額近い価格でイケると思うとのこと。正直、中古ミッションは心配な部分もあると言えばありますが…悪評高いCVTじゃないし、まぁ金も無いしそれでイイかと我慢。しかし、
中古ミッション、見当たらず。
そりゃそうだよな。ココがヨーロッパならまだしも、日本国内に初期型MINI COOPERのMT仕様がどれだけいるんだよ?って話だよね。一応ONE用のミッション(COOPERよりちょっとローギヤードになってる)はあったみたいなんですが、適合が取れないとのこと。ECUとか対応できないのかね?
で、結局、新品交換するしかないという結論に。
この時点で廃車も覚悟したんですが、捨てる神あれば拾う神あり。工場長から『この年数と距離(7年9万キロ)でこんなにぶっ壊れるのはちょっとありえない。BMW本社と交渉して、部品代の8割をメーカーが持つということになりました』との一報。…これ、かなりイレギュラー。初回車検の時ですら、1速とR速が引っかかると指摘しても一切交換が認められなかった大物部品・ミッションが、こんな時点でまさかの2割負担。ある意味奇跡。ま、壊れ方があまりに酷かったので、工場長が同情してくれたってのもあると思います。。。
新品ミッションに交換が決まり(お金のことは別として)安堵した直後、あることを思い出す。R50 COOPERのMTって2種類あって、前期型に搭載されているMIDLAND製の5速MTと、後期型のGetrag製5速MTがある。製造元が違うのは当然として、後期型のヤツはローギアードに再設計されているのが特徴。もしかしたら…後期のヤツくっつくの?の思い訪ねてみたら、速攻で『ムリです。ポン付けが出来ない。かなりの部品変えなきゃ出来ません。ECUも変えなきゃダメなぐらいですから』とのこと。残念。。。
結果、↓こんな感じに。項目が多いので大物だけ掲載。
・ミッション・クラッチ交換工賃…62,100円
・2121 7534 150 ATクラッチセット…45,990円
・2300 0432 963 ATマニュアルミッション…284,550円-80%=56,910円
で、その他細かいパーツやブレーキオイル・MTオイル等含めて総額197,000円という素晴らしい金額に。。。部品代もアレだけど、工賃だけで凄いことになってるなぁ。今年、ココまでMINIに使った金額まさかの50万円オーバー。間違いなくそれなりの新車(の頭金)になったな。。。
で、久々に帰ってきたMINI。新しいミッションとクラッチになって気分は新車!と思ったんだけど…不運はまだ続く。(後編へ)