MINI各モデルのエンジンが刷新され、同時にエコカー減税対象となりました。
まずネタにするならエコカー減税。今年3月で終了するという予定だったのが→9月まで延長。ということで、MINIも(ようやく)対象に。ちょっと遅かったんじゃね?とも思うんですが、そもそもこのエコカー減税自体が日本車びいきの制度だっただけに、このタイミングでも評価するべきか。
エコカー減税対象になるためには、低排出ガス車認定を取得しなくてはなりませんし、燃費基準をある程度達成しなくてはならないという厳しい(面倒な?)ハードルがあります。R50/53の頃から、何故低排出ガス車認定されてないの?という声が少なからずありましたが、その理由は簡単で、申請のためにはかなりの金額が掛かるというもの。日本で売られる国産車は排ガス申請することは形式取得するために当たり前のことですが、国産車ほど販売台数が見込めない輸入車がわざわざ申請するのは『無駄』だったわけですね。言い方変えれば、ヨーロッパやアメリカの排ガス基準に照らし合わせてスムーズに申請できるようにすればイイんじゃねぇのか?と思うんだけど。というか…国際統一基準作ればいいのに。
話を新型MINIに戻す。今回の変更は、ONEが1.4L→1.6Lエンジンに換装。COOPERがエンジン設計の見直しで出力と燃費向上。COOPER Sがバルブトロニック搭載というもの。って…COOPER Sってバルトロじゃなかったのか。以前バルトロはNAエンジンにしか搭載できないって聞いた記憶もあるけど、ようやくターボエンジンにも搭載できるようになったのね。それに加え、JCWを除く全車にブレーキ回生システムが搭載され、MT車にはアイドリングストップ機構も搭載。これによりかなり燃費が向上しているようで。
詳しくはいつものとおり↓プレスリリースで。
MINIがエンジンを変更
・ブレーキ・エネルギー回生システム、エンジン・スタートストップ機能を新たに採用
・従来モデルよりも燃費を最大約33%、エンジン出力は平均で9馬力も向上。
・9車種がエコカー減税を取得
ビー・エム・ダブリュー株式会社(代表取締役社長:ローランド・クルーガー)は、同社が扱うブランドMINI(ミニ)の2010年3月生産以降の主要車種がエコカー減税の対象となることを発表した。
今回、MINIの2010年3月生産以降の車両には、より高い効率性とこれまで以上に高いパフォーマンスを実現した改良されたエンジンが搭載され、ブレーキ・エネルギー回生システムは全ての車両に、そしてエンジン・スタートストップ機能がマニュアル・トランスミッション車両に採用される。これにより、最大で約33%もの燃費改善と、同時に最大で9馬力ものエンジン出力アップを実現。燃費やCO2排出量を抑えながらも、エンジン出力など走行性能を高めようとするMINIMALISMのコンセプトを具現化し、9車種がエコカー減税の対象となる。そのうちの5モデルのマニュアル・トランスミッション車、MINI ONE(MT)、MINI Cooper(MT)、MINI Cooper Clubman(MT)、MINI Cooper Convertible(MT)、MINI Cooper S Convertible(MT)は自動車グリーン税制の対象車でもあり、さらに自動車税50%の免除を受けることができる。
エコカー減税/エコカー補助金取得による顧客ベネフィット
今回、MINIがエコカー減税および自動車グリーン税制の対象車となったことにより、高い顧客ベネフィットを享受することが可能となった。例えば、MINI Cooper S Convertibeのマニュアル・トランスミッション・モデルを、初度登録から13年を超えた車を廃車して買い替える場合、新車購入補助金と合わせて、最大で約41万円ものメリットを享受できるようになる。
新たに採用されるマイクロ・ハイブリッド・テクノロジー
今回のエンジン改良では、MINI John Cooper Worksを除く、MINIの全モデルにはブレーキ・エネルギー回生システムが搭載される。ブレーキ・エネルギー回生システムはドライバーがブレーキを踏んだ時や、アクセル・ペダルから足を離した際に生じる運動エネルギーを電力に変換し、エンジンに負荷をかけることなくバッテリーの充電を行い、燃費の向上に寄与する。
エンジン・オートマチック・スタート・ストップ機能(マニュアル・トランスミッション搭載車のみ)
MINIのマニュアル・トランスミッション車両には、信号待ちなどで停車した際、ギアをニュートラルにして、クラッチを戻すとエンジンが自動的に停車*するエンジン・オートマチック・スタート・ストップ機能が標準で装備される。発進する際には、クラッチを踏みこむとエンジンが自動的に始動。これにより、停止時の燃料消費量を抑えることができる。
*条件によっては停止しない場合があります。
エンジン出力、燃費共に改善された3タイプの新エンジン
MINI ONE( ミニ・ワン )
MINIのエントリーモデルであるMINI ONE(ミニ・ワン)のエンジンはこれまでの1.4Lエンジンから1.6Lエンジンに変更となり、3馬力の出力向上を実現。同時にこのエンジンを搭載するMINI ONEのハッチバック・モデルは約19%も燃費が改善される。
MINI Cooper( ミニ・クーパー )
最も販売台数の多いMINI Cooperの1.6Lエンジンにはオイルポンプのマッピング変更、エンジン内部のフリクション低下などエンジンの最適化が行われた。これによりエンジン出力は約2.3%向上し、同時にこのエンジンを搭載するMINI Cooper のハッチバックは約19%、MINI Cooper Convertibleは約10%、MINI Cooper Clubmanは約14%も燃費が改善される。
MINI Cooper S( ミニ・クーパー・エス )
MINIのなかで最もスポーティーなエンジンを搭載するCooper Sには、これまでのツインスクロール・ターボチャージャー付直噴エンジンに新たにBMW Groupのバルブトロニックの技術を使った可変バルブタイミングが採用される。これにより、9馬力もエンジン出力が向上し、また、このエンジンを搭載するMINI Cooper S(ハッチバック)は、約33%、MINI Cooper S Convertibleは約25%、MINI Cooper Clubmanは約28%の燃費効率が改善される。
カーボン・オフセット付 特別オプションMINIMALISM PACKAGE (ミニマリズム・パッケージ)
今回のエンジン改良と同時に、「グリーン」をテーマにしたMINIの特別オプションが導入される。この特別オプションはMINIの全車種に適応*1 となり、このオプションを選択するとグリーンのドア・ミラー・キャップ、サイド・スカットルなどの特別なオプションが装備される。また、購入することで、森林保護団体more trees*2が進める日本国内の森づくりに投資することができ、MINI ONEのマニュアル・トランスミッション車で7,070km走行した際のCO2排出量に相当する800kg*3のCO2をオフセットすることができる。尚、このオプションを購入された方には、more treeが発行するカーボン・オフセットの証明書と間伐材で作成した木製パズルが贈られる。
オプション価格(消費税込)
MINIMALISM PACKAGE : ¥40.000
*1ボディカラー「チリ・レッド」、「インターチェンジ・イエロー」、「ブリティッシュ・レーシング・グリーン」、「レーザー・ブルー」、「ナイトファイアー・レッド」には装着不可。
*2 more treesとは、世界の森林再生を目的に2007年に設立された森林保護団体である。同団体は森の持つCO2吸収力を高めるとともに、保水力や生物多様性など森が本来持っている多面的な機能を回復させることを目指している。また、同時に間伐材の利用やカーボン・オフセットの普及にも努めている。
*3燃料消費率10・15モード(国土交通省審査値)20.5km/lとして算出
個人的注目なのが新型ONE。プレスリリース内では軽く触れられているよーな感じですが、1.4Lから1.6Lに換装とはこれいかに。詳しい情報を調べていないのでよくわからないのですが…どうなってんの?これはR50 ONEのようにCOOPER用エンジンをデチューンしたモノなのか、はたまた全く別物のエンジンを搭載したモノなのか。。。そのうち調べてみます。たぶん前者のほうだと思うんだけど。。。
ブレーキ回生システムはさておき、MT仕様にアイドルストップ機構が搭載されたのは驚き。高温多湿で渋滞ばっかりの日本じゃ受け入れられない機構だろーなぁと思っていたんですが、やっぱりエコカー減税考えたら搭載せざるを得ない状況だったのかしら。AT仕様は本国でも設定がないから非搭載だけど、どーせなら両方載せてきたら良かったのに。
3月生産分からということはそろそろ新型エンジンが搭載されたモデルが国内に入ってくる頃かと。9月まで『登録』しなくてはエコカー減税対象にならないので、フルオーダー車を発注する場合3ヶ月前=今月中か来月あたりまでに決めないとダメですね。かなり急いだ方が良い??
コメント
コメント一覧 (1)
今月からの本国発注車はすべて新型エンジンみたいです。確かにフルオーダーの場合にエコカー減税の対象にしようとすれば6月前半までの発注になるでしょうか?
私は新車を買うつもりはありませんので関係ありませんが。R53大好きなんで。