R56 MINI Convertible

R56 MINI Convertible

R56 MINI Convertible

R56予備軍やR50/53オーナーも含め、この1台のデビューを待ち望んでいた方はかなり多いのではないでしょうか。新型MINI Convertibleがついに登場しました!まずはプレスリリースの『概要』部分からどーぞ。

● 大成功を収めたオックスフォード生まれのオープン4 シーターに、ニュー・モデルが登場。MINI、MINI Clubman に続く、MINI モデル・ファミリーの3 つ目のボディ・バリエーションは、2002 年に発売を開始して以来、全世界で累計164,000 台を発売したMINI コンバーチブルの後継モデルです。ニューMINI コンバーチブルは、MINIブランド特有のスタイルで、わくわくするようなオープン・エア・ドライブの歓びを象徴。先代モデルよりさらに高いレベルに進化したMINI コンバーチブルは、同セグメントにおけるユニークな装備、デザイン、優れた品質、ハンドリング、パフォーマンス、効率性、機能性のいずれにおいても完成の域に達しています。

● カー・デザインにおける革新性:独立したスライディング・ルーフ機能を持ったソフトトップを備えた2 ドア・ボディは、独自性があり、比類ないプロポーションと滑らかに流れる水平ラインによって個性的なスタイルを確立。ブランド特有のデザイン手法による特徴的なデザインとプロポーションによって、このニュー・モデルがMINI プロダクト・ファミリーの、生粋の、成熟した一台であることを明確に主張しています。

● 洗練された都会的な外観が伸びやかなシルエットを際立たせ、フロントからでもリアからでも、見る者にこのクルマの存在感を発信します。外から見えないように隠されたロールオーバー・バーによって、精巧かつ美しい造形、ロードスターを思わせるスタイル、低いルーフ・ラインを実現。フロントおよびリアのライト・デザインは、現行MINI モデルと同様です。ラゲッジ・コンパートメント・リッド用の4 ピボット・ジョイントはボディ内部に組み込まれ、調和の取れた滑らかな外観を形作り、リア・エンドのワイドさをさらに強調しています。

● スライディング・ルーフ機能付きの電子制御油圧式ルーフを標準装備。時速30km/h 以下で走行中にソフト・トップを開閉できる機能をオプション設定しました。ルーフを開けて走行していた時間を測定するオールウェイズ・オープン・タイマーをオプション装備品に設定。ボディ・カラー、ルーフ・カラー、ホイール、シートおよびインテリア・トリムの種類をさらに充実させ、カスタマイズの選択肢を拡大。モデル特有のオプション装備品および特別装備品を用意しています。

● 横転する恐れがあることを検知すると、セントラル・セーフティ・エレクトロニクスによって作動する新開発の電子制御機械式ロールオーバー・バーをリア・シート後方に装備。革新的で、他に類を見ないシングル・ピース・セーフティ・バーは、後方の視界を最適化し、側方視界を向上。さらなるメリットとして、ラゲッジ・コンパートメントとパッセンジャー・コンパートメントの間に、非常に大容量のスルー・ローディング機能(オプション)を組み込みことが可能です。

● フレキシブル・ストレージ・コンセプトによる突出した機能性を実現。ラゲッジ・コンパートメント開口部をさらに拡大したイージー・ロード・システムのほか、必要に応じてバックレストをたたんだり、特定の位置に固定したりすることができる分割可倒式シート、2 箇所で固定可能な旋回式リア・シェルフを装備。ラゲッジ・コンパートメント容量は、ルーフ・オープン時が125 リッター(先代モデル比較+5 リッター)、ルーフ・クローズ時にも170 リッター(先代モデル比較+5 リッター)を確保し、さらに後席のバックレストをたたんだ状態では660 リッター(先代モデル比較+55 リッター)に増大しました。

● ツインスクロール・ターボチャージャーまたは無段階可変バルブ・マネジメント・システムを採用した新世代の4 気筒ガソリン・エンジンを搭載。排気量は1,598 cc で、最高出力は、MINI Cooper Convertible が88 kW(120 ps)、MINI Cooper S Convertible が128 kW(175 ps)を発生します。どちらのエンジン・バリエーションにも、燃費および排ガス値の両方を最適化する広範な技術として、オートマチック・スタート/ストップ機能、ブレーキ・エネルギー回生システム、ギヤ・シフト・ポイント・インジケーターを装備しました。

● 前輪駆動のMINI コンバーチブルに合わせて特別に開発された、洗練されたサスペンション・テクノロジーによるブランド特有のゴーカート・フィーリングを実現しています。エレクトリック・パワー・ステアリング(EPS)を標準装備。アンチ・ロック・ブレーキ(ABS)式ブレーキ・システム、エレクトロニック・ブレーキ・フォース・ディストリビューション(EBD)、コーナリング・ブレーキ・コントロール(CBC)およびブレーキ・アシスタント、坂道発進アシスタントが標準で組み込まれたダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)を装備。電子制御式リミテッド・スリップ・ディファレンシャル機能を含むダイナミック・トラクション・コントロール(DTC)はオプション設定されます。

● 新設計のフロア・パネル、A ピラー、サイド・シルによって衝突特性を最適化したボディ構造により、コンバーチブルとして適切な補強を実施。車両重量を先代モデルよりも10 kg 軽量化しながらもボディ剛性は向上しています。全席に3 点式ELRシートベルトを装備し、前席にはベルト・ラッチ・テンショナーおよびベルト・フォース・リミッターを装備。フロント・エアバッグ、フロント・シート・バックレスト側面に内蔵されているヘッド/胸部エアバッグ、ロールオーバー・セーフティ・システム用ロールオーバー・センサーを装備。エアバッグおよびベルト・ラッチ・テンショナーの機能を最適化。ランフラット・タイヤおよびタイヤ圧低下インジケーターを標準装備しています。

● エンジン・バリエーション:
MINI Cooper S Convertible:
ツインスクロール・ターボチャージャーおよびダイレクト・インジェクションを採用した4 気筒ガソリン・エンジン。
排気量:1,598 cc、最高出力:128 kW(175 ps)/5,500 rpm。
最大トルク:240 Nm/1,600〜5,000 rpm(オーバーブースト時260 Nm)。
0–100 km/h 加速性能:7.4 秒、最高速度:222 km/h。
EU 基準による平均燃料消費量:
100 km 走行あたり6.4 リッター、CO2 排出量:153 g/km。

● MINI Cooper Convertible:
BMW グループのバルブトロニック・テクノロジーに基づく無段階可変バルブ・マネジ
メント・システムを採用した4 気筒ガソリン・エンジン。
排気量:1,598 cc、最高出力:88 kW(120 ps)/6,000 rpm。
最大トルク:160 Nm/4,250 rpm。
0–100 km/h 加速性能:9.8 秒、最高速度:198 km/h。
EU 基準による平均燃料消費量:
100 km 走行あたり5.7 リッター、CO2 排気量:137 g/km。
続いて…かなり長文な『Always Open(オールウェイズ・オープン):ニューMINI コンバーチブル』をどーぞ。

MINI 特有のドライビング・プレジャーと個性的なスタイルに、オープンエア・ドライビングの爽快さとそのための能力の全てが再び融合しました。ニューMINI コンバーチブルは、自由な走りを強烈なスタイルでユニークに演出します。

その進化の過程でさらに強化されたデザインとこれまで以上に多彩な実用的機能、先進のサスペンション・テクノロジー、いっそうパワフルで経済性に優れたエンジン、最適化された安全装備を得て、新しくなったオープンエア・ドライビングのための4シーターMINI は、引き続きその強さと品質を高い基準で確立しています。

また同時に、魅力あふれる新しいカラー・バリエーションや各種の装備品によって、ニューMINI コンバーチブルにはさらなる気品と高級感が加わりました。そして最も重要な変化として、卓越した素材および仕上げ品質によってセグメント唯一のオープン・プレミアム・カーという独自のポジションをいっそう強化しています。

ニューMINI コンバーチブルは、スライディング・ルーフ機能が組み込まれた高品質のソフト・トップによって、乗員を風や悪天候から守ります。また、時速30km/h以下であれば、走行中でもソフト・トップをわずか15秒間で開けることができます。この機能こそ、ニューMINI コンバーチブルに真の目的と品質をもたらすものです。このクルマは、年間を通じてドライバーにオープンエア・ドライビングを要求する一台といえます。オプションでタコメーターの隣に装備されるAlways Open Timer(オールウェイズ・オープン・タイマー)は、ドライバーに対するこうした挑戦を象徴するものです。

ニューMINI コンバーチブルに始めて採用されるAlways Open Timerは、ドライバーと助手席の乗員にソフト・トップを開けた状態で走行した時間を示すためのもので、ドライバーにオープンエア・ドライビングがもたらす興奮をできる限り何度でも楽しむように誘います。

ニューMINI コンバーチブルは、イージー・ロード機能によって日常走行面でも優れた品質を提供します。リア・シートのどちらか一方のバックレストを畳むことができ、ラゲッジ・コンパートメントとパッセンジャー・コンパートメントの間にはスルー・ローディング機能のための大きな収納スペースを用意。またラゲッジ・スペースは、最大660リッターまで拡大できます。

コンバーチブル・セグメントの中でも非常にユニークなこの多用性は、画期的なデザインと設計からなるロールオーバー・バーによって実現しています。ニューMINI コンバーチブルには、リア・シート背後の左右全体にわたって、ワンピース構造のロールオーバー・バーが組み込まれています。これはドライバーが後方を確認する際にも視界をさえぎることなく、クルマが横転する恐れが生じると自動的に上昇します。

ニューMINI コンバーチブルには、2種類のエンジン・バリエーションが用意されます。MINI Cooper コンバーチブルは無段階可変バルブ・コントロール・システムを内蔵した1.6リッター4気筒エンジンを搭載し、最高出力は88kW(120ps)/6,000rpmです。

MINI Cooper S コンバーチブルはパフォーマンス重視の設計で、ツインスクロール・ターボチャージャーとダイレクト・インジェクション・システムを装備した、さらにダイナミックな1.6リッター4気筒エンジンが搭載されます。最高出力は128kW(175ps)/5,500rpmで、パワーとダイナミックなパフォーマンスによる格別な爽快感をドライバーに提供します。

どちらのエンジンにも、燃料消費量と排出ガスを低減するために、エネルギー回生ブレーキやオートマチック・スタート/ストップ機能、マニュアル・トランスミッション仕様車のギヤ・シフト・ポイント・インジケーターをはじめとした最先端のテクノロジーが標準装備されています。

こうした効率的な走りのためのテクノロジーによって、ニューMINI コンバーチブルは、先代モデルと比較して燃料消費量とCO2 排出量が最大で23%低減されました。

MINI Cooper S コンバーチブルとMINI Cooper コンバーチブルには、市場導入と同時に6速マニュアル・トランスミッション仕様車と6速オートマチック・トランスミッション仕様車の2種類が用意されます。同時にニューMINI コンバーチブルでは、先代モデルからさらに改良・強化されたサスペンションによって、ドライバーを魅了するようなハンドリングを実現しています。洗練の度を増したサスペンションや精緻な電動パワー・ステアリング、パワフルなブレーキ・システム、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)を標準装備したことによって、オープンエア・ドライビングのためのMINIは、優れた俊敏性と、他の模範とも呼ぶべき安全性能を同時に実現しました。


デザイン:どこまでもMINI
妥協のないオープンエア・ドライビングと独特のプロポーション
MINI コンバーチブルのデザインは、革新的な開発過程の結果として生まれました。先代モデルと比較して、ニューMINI コンバーチブルは明らかに成熟の度を増していることがひと目でわかります。美しく造形されたボディ・サーフェスによって、ニューMINI コンバーチブルはこれまで以上にパワフルでダイナミックなルックスとなりました。

伸びやかなサイド・ビューは、スポーティなパフォーマンスを強く感じさせます。ロールオーバー・バーは、ほぼ全体が外から見えないように格納されており、ソフト・トップを開けると、クラシックなロードスターに似たシルエットが現れます。

ショルダー・ラインの高さでボディ周囲を水平に走るクローム製のバーは、このクルマのボディとルーフ、ウインドウをつないでいます。直立気味にデザインされたフロント・ウインドウは、このクルマのルックスを強調するばかりでなく、妥協のないオープンエア・ドライビングを実現するパフォーマンス・カーというキャラクターを引き立てます。ドライバーと助手席乗員は、ルーフを開けて広がる空の下で走りを楽しむことができます。

MINIブランドのオープントップ・モデルは、ひと目で紛れもないMINIとわかる一台です。前後のショート・オーバーハング、大きなホイール・アーチ、高いウエストラインはMINIブランド特有のデザイン上の特徴です。これらを盛り込んだこのクルマのプロポーションは、どこから見ても本物のMINIであることを裏付けています。

MINI Cooper S コンバーチブルとMINI Cooper コンバーチブルを区別する固有の特徴を含め、フロント・ビュー全体も、同じようにあらゆる点でMINIです。どちらのモデルにも、六角形のラジエーター・グリルとMINI特有のスタイルのターン・インジケーターを内蔵し、一体式エレメントとして構成された大型の丸型ヘッドライトが装備されています。MINI Cooper S コンバーチブルは、エンジン・フード上の高さ20mmのパワー・ドームやデザイン化された開口部、ラジエーター・グリルの六角形グリッド・パターン、大型のロア・エア・インテークによって、はっきりと識別することができます。

MINI Cooper コンバーチブルのラジエーター・グリルには、クローム製フレームと水平に伸びるクローム・メッキ・バーが3本組み込まれています。フロント・エア・インテークの両端は、わずかに上へと流れるデザインです。MINI Cooper S コンバーチブルとMINI Cooper コンバーチブルは、共にフロント・エア・インテークの外側にポジション・ライト・ユニットが装備されており、ここにはオプションでフォグ・ランプを組み込むことができます。

ニューMINI コンバーチブルのリア・ビューは、フロント・エンドのデザインと同じように、このクルマの視覚的な存在感をいっそう強めています。リア・セクション全体は、互いに平行に伸びる水平のラインによって特徴付けられています。このラインが柔らかに流れる「ステップ」を作り出し、MINI ハッチバックと同様に幅の広さを強調しています。

下方に開くニューMINI コンバーチブルのリア・リッドには、内側に固定されたヒンジが組み込まれているため、リア・セクション全体に滑らかで均一な面が広がり、リア・エンドのパワフルなルックスをいっそう強調しています。

直立したデザインのテール・ライトは、先代モデルよりも若干大型化されています。現行のMINI ハッチバックと同様に、ライト本体と分離されたクローム製のフレームによって囲まれ、高級感とスタイリッシュな雰囲気をかもし出しています。

MINI Cooper S コンバーチブルには、リア・エンド中央にデュアルチューブ・テールパイプ、エアダムに組み込まれた大型のエア・インテーク、その左右に2つのリア・フォグ・ランプが装備されています。これらもMINI Cooper S コンバーチブルのスポーティなキャラクターをさらに引き立てるものです。


大型サイド・ウインドウと格納式ロールオーバー・バーで前後左右の視界を最適化
ニューMINI コンバーチブルのソフト・トップは、その独特のデザインと実用的な機能性の面で傑出しています。ルーフを閉じるとMINI 特有のプロポーションとなり、低いルーフ・ラインがスポーティなルックスをさらに強調します。

スチールとアルミニウムによるルーフ・バーには、品質と気密性に優れ、傷にも強い幌布素材をしっかりと固定しているため、高速走行中でも形状の変化や膨張が生じることはありません。

ルーフを閉めたときの前後左右の視界は、先代モデルよりも向上しています。その要因は、わずかに大型化されたサイド・ウインドウと、新たに考案された格納式ロールオーバー・バーによるものです。必要に応じて上下に作動するワンピース構造のロールオーバー・バーは、左右の幅全体にわたって伸びており、後席のヘッドレスト後方に格納できます。これによって後方確認の妨げになる障害物がなくなり、ドライバーに最適な視界を提供します。

リア・ウインドウは内側のシールによってソフト・トップと密着するため、ルーフ表面との段差が無く、フラットになっています。リア・ウインドウはガラス製で、曇りや凍結を除去するため、必要に応じてデフロスターで暖めることができます。またニューMINI コンバーチブルには、オプションでフロント・ウインドウ・ヒーターを装備することもできます。


スライディング・ルーフ機能を内蔵したソフト・トップ−走行中も作動できる便利な機能性
ソフト・トップの開閉動作に要する時間はわずか15秒です。当然のことながら、この動作は油圧によって自動的に行われます。開けた後のソフト・トップは、リア・エンドの内部にコンパクトに収納されます。精密なパターンに従って折り畳まれるため、表面に付着した水分を効果的に除くことができると同時に、部分的に圧力が加わったり、摩擦が生じたりすることも防いでいます。こうした圧力や摩擦は、ソフト・トップ表面の磨耗や色あせの原因となります。ルーフの外側になる面を上に向けて収納するため、保護のためにトノー・カバーを装備する必要がなくなりました。

ルーフ開閉機構は、フロント・ルーフ・フレームに設けられたMINI特有のデザインによるトグル・スイッチを操作することで作動します。オープン・エアの自然なドライビング・プレジャーを実現し、突然の強い雨にも素早く対応できるよう、時速30km/h 以下であれば走行中でも開閉することができます。もうひとつの特徴として、イグニッション・キーに内蔵されたリモート・コントロールで出発前にソフト・トップを開けることもできます。

MINI コンバーチブルでは、ソフト・トップが開き始めると、ウインドウ・バーとサイド・ウインドウも電動で自動的に収納されます。ソフト・トップを閉めるときには、全く逆の動作をします。

これらの開閉動作はいずれも、ドライバーがルーフ・フレームのスイッチ、またはリモート・コントロールのボタンを押し続けている間、連続して作動します。このためドライバーは、思い通りの位置でソフト・トップの動作を止めることもできます。専用のボタンを短く押すと、ルーフを閉じたままで4枚のサイド・ウインドウを同時に開くこともできます。

ニューMINI コンバーチブル独自のスライディング・ルーフ機能は、全て電動によって作動します。この機能では、フロントのルーフ・フレームのスイッチを操作して、ソフト・トップのフロント・セクションを最大約40cm開けることができます。この機能は時速120km/h以下であれば走行中でも作動させることができ、街中以外でもスライディング・ルーフ特有のドライビング・プレジャーを体験することができます。


独特のドライビング・プレジャーを実現する最新型4気筒エンジン
力強さ、素早い吹け上がり、優れた効率性。これらは、ニューMINI コンバーチブルの市場導入にあたって用意された2種類の4気筒エンジンの特徴です。これらのエンジンによってMINI のオープントップ・モデルは、ドライビング・プレジャーを大幅に向上させ、総合的経済性を進化させ、世代交代を遂げることができました。このため、MINI Cooper S コンバーチブルとMINI Cooper コンバーチブルは、同セグメント内でも他にまったく類を見ないモデルとして、これまで以上に際立つ存在となりました。いずれのモデルも、傑出したドライビング・プレジャーを提供するばかりではありません。パワーとパフォーマンスに優れているにもかかわらず、最高水準の燃費性能と低排出ガスを同時に実現しています。

どちらのエンジンも軽量アルミニウム合金製で、排気量は1,598ccです。シリンダーの間隔、ボア/ストロークともに全く同様の設計です。また当然のことながらエンジンの開発にあたってはBMWグループの持つノウハウが生かされ、レーシングカーからさまざまなハイテクノロジーが受け継がれています。

これら2 種類の4 気筒エンジンは、BMWグループのハムズホール工場(英国)で組み立てられた後、MINI コンバーチブルの生産を担当するオックスフォード工場に移送されます。先代モデルとは異なり、2つのエンジンはMINI コンバーチブルのエンジン・ルーム内で排気側をフロントに向けた状態で搭載されています。

MINI Cooper S コンバーチブルに搭載されるツインスクロール・ターボチャージャー付きエンジンとMINI Cooper コンバーチブルに自然吸気式エンジンの両方に共通する特徴は、クランクケースの2ピース式ベッドプレート構造です。これはレーシングカーから受け継がれた最新テクノロジーです。また2つのエンジンは、シリンダー・ブロックとベアリング・ハウジングが特殊なアルミニウム合金で作られています。最も重要な点は、ベアリング・ハウジングにチェーン・ボックスを一体化したことで軽量化し、ノイズを抑えると同時にコンポーネントの数を減らしたことです。


MINI Cooper S コンバーチブル:ツインスクロール・ターボチャージャーとダイレクト・インジェクション・システムを採用し、優れたパワーとパフォーマンスを実現
ニューMINI Cooper S コンバーチブルは、かつてないほど強烈でエキサイトメントなパフォーマンスを体験させてくれます。さらにパワフルになった2つのニュー・モデル同様、MINI Cooper S コンバーチブルに搭載されたツインスクロール・ターボチャージャーおよびダイレクト・インジェクション・システムを採用した排気量1.6リッターの4気筒エンジンは、最高出力128kW(175 ps)/5,500rpmを発生します。最大トルクは240Nm/1,600〜5,000rpmであり、他に例のないほど幅広い回転域で生み出します。しかも、オーバーブースト時には一時的に260Nm を絞り出します。

ツインスクロール・ターボチャージャーは、MINI Cooper S コンバーチブルのパワーとパフォーマンスを高めることに特に大きく寄与しています。2つのシリンダー・ダクトにより互いに同時にエグソーズト・マニホールドとターボチャージャー内で分離されることで、エンジン低回転数域での排ガス背圧が低減され、マニホールド内の排気ガスの脈動による過給効果をフルに活用することができます。この効果は、ターボチャージャーのレスポンスを高めるだけでなく、特にエンジン出力の自然な吹けあがりを実現します。

そのためMINI Cooper S コンバーチブルには、従来型のターボ過給式エンジンにありがちな「ターボラグ(過給効果が現れるまでの時間的遅れ)」は事実上存在しません。0-100km/h加速性能値はわずか7.4秒で、高回転時のエンジンの柔軟性とレスポンスには目を見張らせるものがあります。さらに最高速度も222km/hと、感動的な数値を誇ります。

MINI Cooper S コンバーチブルに搭載されたターボチャージャー付き4気筒エンジンは、コモンレール原理を応用したダイレクト・インジェクションによってさらにそのパワーが高められています。ステンレススチール製のコモンレールがすべてのシリンダーに接続されており、インテーク・カムシャフトの後端にある高圧ポンプから、加圧された燃料が送出されます。シリンダー・ヘッド横に位置するインジェクション・バルブは、一瞬のうちに正確な量の燃料をコモンレールから直接燃焼室内に送り込みます。ピストンに設けられた4つのバルブ・ポケットと各ピストンの中央にあるトラフ状の燃焼室は、層状の混合気を生成するための最適な条件を満たしています。

ツインスクロール・ターボチャージャーとダイレクト・インジェクション・システムの組み合わせにより、ニューMINI Cooper S コンバーチブルはエンジンの単位排気量1リッターあたりの比出力は約110ps、ヨーロッパ・テスト・サイクルにおける平均燃料消費量は100km走行あたり6.4リッター、CO2排出量は153g/kmという驚くべき性能値を示しています。

MINI Cooper コンバーチブル:
無段階可変バルブ・コントロールによる自然なパフォーマンス

MINI Cooper コンバーチブルに搭載された同じく排気量1.6リッターの自然吸気パワー・ユニットには、自然でスポーティなパフォーマンスと傑出した経済性が組み合わされています。このエンジンの最高出力は88kW(120ps)/6,000rpmで、最大トルクは160Nm/4,250rpmです。

この4気筒エンジンに採用されている革新的な技術として、BMW Group独自のバルブトロニック技術をベースに開発した無段階可変バルブ・コントロールがあります。このバルブ・コントロール・コンセプト特有の長所は、インテーク・バルブのリフト量とバルブ開時間を、ドライバーが希望するパワーとパフォーマンスにあわせて瞬時に適合させるという点です。このエンジン・コントロールの優位性を獲得するため、カムシャフトはロッカー・アームからバルブを直接駆動するのではなく、電動で回転する偏心シャフトによって中間のレバーを介してバルブ・リフトを無段階に制御します。

バルブのリフト量を最小から最大に変化させるのに必要な時間は、わずか約300ミリ秒です。また、エンジン回転数に応じてインテーク側とエグゾースト側でバルブ・タイミングを同時に変化させます。このバルブ・タイミングの調整プロセスも、その時点の作動状況に合わせて、遅くとも300ミリ秒以内に行われます。

可変バルブ・リフト・コントロールとエンジン回転数に応じて調整されるカムシャフト・コントロールの相互作用により、エンジンのトルクおよび出力特性は最適化されます。このようにして、MINI Cooper コンバーチブルのエンジンは、発進直後の低回転域からでも素晴らしいトルクを供給し、しかも高回転域では従来エンジンより格段に大きなパワーを生み出します。

これら2つのテクノロジーが提供するさらなるメリットは、燃費にも好影響をもたらしています。ニューMINI Cooper コンバーチブルの0-100km/h加速性能値は9.8秒、最高速度は198km/h、ヨーロッパ・テスト・サイクルにおける平均燃料消費量は100km走行あたり5.7リッター、CO2排出量はわずか137g/kmです。


軽量、革新的、効率的:燃費と排出ガスを低減する最先端の駆動技術
ニューMINI コンバーチブルに搭載される2 種類のエンジンは、共にフロントに横置きされ、その卓越したパワーをフロント・ホイールに伝えます。オール・アルミ製パワー・ユニットと並ぶ軽量コンセプトの一環として、鋳造製ではなく複合素材で作られたカムシャフトとクランクシャフトを使用して重量を最適化しています。

流量制御式オイル・ポンプと冷却水回路用の電子制御式ウォーター・ポンプを装備することで、さらなる燃費改善を実現しています。しかも、MINI Cooper S コンバーチブルとMINI Cooper コンバーチブルは、燃費と排出ガスの両方を削減するこうした最新の革新技術を標準で搭載しています。

これら革新技術により、エンジンの効率は最適化され、同時に高いレベルでドライビング・プレジャーをもたらします。その一例が、ブレーキ・エネルギー回生システムです。この機能によって、エンジン・パワーは主として車両を走行させるために利用しています。ただし、車両が惰性で走行しているときや、ドライバーがブレーキを踏んだときには、バッテリーを充電するためのエネルギーに利用します。

この効果を達成するため、エンジンの動力で車両が走行しているときはオルタネーターの接続を自動的に解除し、エンジン・パワーを使わずに走行しているときだけ、エンジンの動力を電装品用の電力として利用します。こうすることで、さらにダイナミックな加速が実現できます。バッテリー回路への電力供給は常に確保されており、MINI コンバーチブルが惰性走行の状態になるか、ドライバーがブレーキを踏んだときにはただちに発電を開始します。

オートマチック・スタート/ストップ機能は、マニュアル・トランスミッションを搭載するすべてのMINI コンバーチブルにおいて、たとえば停車中などのアイドリング時間を大幅に短縮させます。この経済性を高めるシステムは、信号待ちなどで停車し、ドライバーがシフト・レバーをニュートラル位置にしてクラッチ・ペダルを戻したとき、外気温度やエンジン温度、バッテリー充電レベルなどのさまざまな要因に応じて、何も要求しなくても自動的にエンジンを停止させます。再度エンジンを始動したい場合、ドライバーはクラッチ・ペダルを踏むだけです。このとき、わずかな遅れもなくエンジンが自動的に再始動します。

ギヤ・シフト・ポイント・インジケーターは、燃費と排出ガスを低減するためのサポートを提供します。同じくマニュアル・トランスミッション搭載のMINI コンバーチブルに標準装備されるこの機能により、ドライバーは常に最も効率的なドライビング・スタイルを維持することができます。エンジン・コントロール・ユニットは常時、エンジン回転数、走行状況、アクセル・ペダル位置を分析し、それらのデータに基づいて最も効率の良いギヤを割り出します。適切なギヤにシフトさせるため、タコメーターの真下にあるコックピット・ディスプレイに矢印のマークを表示し、理想的なギヤを提示します。

新しいパワー・ユニットに盛り込まれたこれら広範囲にわたるエンジン全体の効率強化策により、エンジン性能においても燃費/排出ガス制御においても、ニューMINI コンバーチブルは極めて高い基準を確立します。MINI Cooper S コンバーチブルとMINICooper コンバーチブルは、先代モデルと比べても走行時のドライビング・プレジャーをさらに高めています。燃費とCO2排出量について、MINI Cooper S コンバーチブルは23%、MINI Cooper コンバーチブルは22%低減させており、この2 つのモデルの絶対的なメリットとなっています。


6速マニュアル・トランスミッションを標準搭載、6速オートマチック・トランスミッションをオプションで用意
MINI Cooper S コンバーチブルとMINI Cooper コンバーチブルは、いずれも6速マニュアル・トランスミッションが標準で搭載されています。また、両モデルのオプションとして、6速オートマチック・トランスミッションを選ぶこともできます。

もちろんどちらのトランスミッションも、ニューMINI コンバーチブルの俊敏性とスポーティなキャラクターを際立たせます。特にマニュアル・トランスミッションはショート・ストロークによる正確なシフト選択が可能で、ダイナミックな加速と優れたドライビング・プレジャーを得るための理想的なコンディションを提供します。

オートマチック・トランスミッションの場合、電子制御によって変速時のパワーの中断を最小限に抑え、スポーティでダイナミックなドライビングを可能にしており、オートマチック・モードで走行する場合でも自然で正確なレスポンスと最高のシフト快適性をもたらします。

また、たとえオートマチック車であっても、マニュアル・モードを使えばF1マシンのようにステアリング・ホイールに装備されたパドル・スイッチでギヤ・シフトを行うことも可能です。これによって、走行状況に関わらず、両手をステアリングに置いたままドライバーは完全にMINI コンバーチブルをコントロールすることができます。

ニューMINI コンバーチブルにオプションで装備可能なスポーツ・ボタンにより、さらにダイナミックなパフォーマンスを楽しむことができます。センター・コンソールに装備されたシフト・レバー(マニュアル車)、またはセレクター・レバー(オートマチック車)の前方に装備されたスポーツ・ボタンを操作することで、エンジン・マネジメント・システムやステアリング特性、またオートマチック車の場合はトランスミッションの特性にも影響を及ぼします。このボタンを押してスポーツ・モードを作動させると、ドライバーのアクセル・ペダル操作に対してより俊敏になり、よりダイレクトなステアリング・レスポンスを楽しむことができます。さらにオートマチック・トランスミッション車の場合は、電子制御によりギヤ・シフトがさらに迅速になります。


MINI コンバーチブルのサスペンション技術:
最高水準のゴーカート・フィーリング

このセグメントにおけるニューMINI コンバーチブルのユニークなポジションは、並外れた走行特性によるところが大きい。だからこそオープン・エアMINI は、このブランドの持つ典型的なゴーカート・フィーリングを提供するだけでなく、それをより突出したレベルにまで高めているのです。

このクルマのサスペンション技術は、パワフルな新エンジンの持つ優れた潜在力を、確実に、そしてスムーズに、より一層の俊敏性と正確なハンドリングへと変換し、躍動感あふれるコーナリング、郊外のワインディング・ロード、さらには市街地走行においても、素晴らしいドライビング・プレジャーを実現しているのです。

マクファーソン・スプリング・ストラット式フロント・アクスルは、常に卓越したホイール・ガイダンスをもたらします。マルチアーム・リア・アクスルは、BMW Groupの持つあらゆるノウハウを注ぎ込んで開発したものであり、その精巧な運動学的構造によって最適な接地性を実現しています。また、アルミニウム製トレーリング・アームを採用したことにより、軽量化にも貢献しています。

同じくボディの横揺れを極めて小さく抑制し、さらなる俊敏性と安全な挙動に貢献するアンチロール・バーも装備されています。

MINI Cooper コンバーチブルと比べて、MINI Cooper S コンバーチブルのサスペンションは、さらにスポーティでダイナミックなものとなっています。また、オプションとして両モデルに、より高いドライビング・プレジャーをもたらすスポーツ・サスペンションを用意しています。

MINI コンバーチブルの俊敏性に大きく貢献するエレクトリック・パワー・ステアリング(EPS)は、さらに高いレベルに仕上がっています。このパワー・ステアリングは車速感応式で、駐車時には操舵力を軽くし、高速道路などでの高速走行時には極めて正確なハンドリングを可能にします。このEPSは、ステアリングのアシストが本当に必要な場合か、あるいはドライバーが要求したときにのみ作動するもので、そのために電気モーターを採用して効率性を高めています。


MINI の優位性:
電子制御式ディファレンシャル・ロック、DSC、DTCを備えた前輪駆動車

ニューMINI コンバーチブルには、スポーティな設定が施されたサスペンション、高性能ブレーキ・システムだけでなく、最新のドライビング・スタビリティ・コントロール・システムを装備しています。標準装備されるダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)には、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)、エレクトロニック・ブレーキフォース・ディストリビューション(EBD)、コーナリング・ブレーキ・コントロール(CBC)、坂道発進アシスタント機能が組み込まれています。

特にダイナミックに走行している場面や滑りやすい路面を走行している際に、DSCはホイールごとにブレーキを作動させ、適正なレベルまでエンジン出力を抑えることで、安定した姿勢を回復させ、フロントまたはリアのホイールがコントロール不能な状態となって走行ラインを外れることを防ぎます。

DSCパッケージには、ブレーキ・アシスタント機能も組み込まれています。この機能は、急ブレーキが必要な状況を検知し、必要に応じていつでも瞬時にブレーキ圧を最大限まで加圧し、制動距離を可能な限り短く抑えようとするものです。

DSCの拡張機能のひとつであるDTCは、オプションで入手可能です。DTCはDSCの制御が始まる基準値を引き上げるシステムで、このシステムを利用するとドライバーは意図的に駆動輪をスリップさせながらステアリングを操作することができます。MINIは、これらの機能を備えた前輪駆動車を提供する世界で唯一の自動車メーカーです。

MINI コンバーチブルの場合、ドライバーのボタン操作だけでDTCモードを作動させることができます。例えば雪道で立ち往生したときや、ゆるい砂地の路面を走るときなどは、前輪をわずかに空転させながら走ることができます。また、希望により、物理的限界に近い速度でよりダイナミックに走行することもできます。その際でも、物理的限界の速度に達しつつある状況になると、DTCモードを選択している場合でもDSCが通常通りに制御を開始し車両を安定させます。

もちろん、ドライバーが希望する場合にはDSCを完全にオフにすることもできます。DSCをオフにした場合でも、強い横方向加速度が作用する高速コーナーで最適な駆動力と完璧なトラクションを確保するための、前輪駆動車としては例のない機能を備えています。それはリア・アクスルのディファレンシャルに作用する電子制御式ディファレンシャル・ロック・システムです。ニューMINI コンバーチブルのこのシステムは、DTC の機能の一部に組み込まれています。エレクトロニック・ディファレンシャル・ロック・コントロール(EDLC)と呼ばれるこのハイテク・システムは、例えば急コーナーで駆動輪が空転するようなとき、適切なホイールにブレーキをかけ、MINI コンバーチブルのステアリング操作に悪影響を与えることなく駆動力とトラクションを高め、コーナリングをよりスムーズに、スピーディに駆けぬけることができるようにするシステムです。

MINI Cooper コンバーチブルは、15インチ・アロイ・ホイールに175/65 R15タイヤを組み合わせて装着しています。MINI Cooper S コンバーチブルの場合は、16インチ・アロイ・ホイールと195/55 R16ランフラット・タイヤを装着しています。このタイヤは万一パンクしてタイヤ空気圧を完全に失った状態でも走行を続けることができます。

両モデルのオプション装備には、例えばMINI コンバーチブル専用にデザインされたブラック・スター・ビュレット・デザインの17インチ・ホイールがあります


新しいロールオーバー・セーフティ・システム、4つのエアバッグとセントラル・セーフティ・エレクトロニクスで乗員保護機能を最適化
ニューMINI コンバーチブルに搭載された最先端のサスペンション技術とドライビング・スタビリティ・システムは、事故の際の危険性を著しく低減します。もちろん、ドライバーの影響が及ばない範囲にも適切な予防措置を講じています。パッセンジャー・セルの剛性は、先代モデルより10%高められており、高負荷にも耐える負荷分散構造と正確に定義された変形ゾーンにより、前面衝突、側面衝突、後面衝突の際に生じる衝撃エネルギーを適切に分散し、吸収します。

オープン・カー特有の要求に応えるため、フロア・パネルは新たに設計し直し、Aピラーとサイド・シルはクローズド・ルーフ・タイプのMINI よりも高い水準まで強化され、さらなる強度と安定性を与えられています。

ニューMINI コンバーチブルには、フロント・エアバッグ、フロント・シートのバックレスト側面に内蔵された頭部・胸部サイド・エアバッグが標準装備されており、側面衝突時に乗員の頭部、上半身、腰部を保護します。また4つの座席すべてにベルト・フォース・リミッター付き3点式ELRシートベルトが装備され、さらに前席には最適化されたベルト・テンショナーが装備されています。

すべてのレストレイント・システムは、セントラル・セーフティ・エレクトロニクスによって制御され、衝突の種類とその強さに応じて作動します。

MINI コンバーチブルのセーフティ・システムは、横転時に新開発のロールオーバー・バーを作動させるロールオーバー・センサー、ベルト・キャッチ・テンショナー、頭部・胸部エアバッグで構成されています。パッセンジャー・セルを保護する不可欠な要素として、コンバーチブル用に強化されたフロント・ウィントウ・フレームと、わずか150ミリ秒で電気機械的に飛び出す新開発のロールオーバー・バーとの相互作用により、必要な場合はすぐに最大限の乗員安全性と乗員保護空間を確保します。

このような全体的なコンセプトによって、ニューMINI コンバーチブルはすべての国際的な自動車市場の法的要件をクリアするだけでなく、世界中の該当するすべての衝突試験と消費者安全検査で際立った成績をおさめています。


インテリア:広い空間と多彩なアレンジの可能性
新型ロールバーは、そのデザインと構造により、ニューMINI コンバーチブルの乗員の安全性だけでなく日常の走行性能も高めています。一体構造のアルミニウム製ロールバーは、後席の後ろの室内幅全体に広がっています。ロールバーの両端は、必要なときに電気機械式にセーフティ・ユニット全体を動かすホルダーに納められています。一方、ロールバーが基本位置にあるとき、後席のヘッドレストより高くなることはないため、ドライバーの後方の視界を邪魔しません。

さらに、一体構造エレメントとして設計されたロールバーは、ラゲッジ・コンパートメントとパッセンジャー・コンパートメントとの間に大容量のスルー・ローディング機能のための空間を確保し、ニューMINI コンバーチブルの多彩なシート・アレンジを可能にしています。

中央で分割される後席のバックレストは、必要に応じて半分ずつ折りたたんだり、両方ともにたたんだりすることができます。ルーフを閉じた状態で折りたたむことによって、ラゲッジ・ルーム容量は660リッターまで増え、先代モデルより55リッター広くなっています。また、最大積載量も30kg増えて430kgになっています。

先代モデルと同様に、ニューMINI コンバーチブルもイージー・ロード・システムを装備しています。下方に開く便利なリア・リッドを備えており、リッド全体は80kgまでの荷重に耐えられるトレイとしても利用できます。

さらに重要な点として、大きな荷物を楽に積み込めるように、ルーフ・フレーム後部が約35°上方に開き、ラゲッジ・ルームの開口部を大きくすることができます。

一方、ニューMINI コンバーチブルはルーフを開いた状態でも125リッターの積載量を提供し、先代モデルよりも5リッター増えています。ルーフを閉じている間は、2つのガイドレールに固定され、ルーフを開いたときにはルーフを支えるパーセル・シェルフは、一番上まで傾けると170リッターまでラゲッジ・スペースを広げることができます。これも先代モデルより5リッター増えています。

MINI コンバーチブルには、オプションの新しいリア・ラック取付けキットを装備することもできます。これはリア・バンパー内に装着するホルダーによって、オプション装備のバイシクル・キャリアを取り付けるときに利用します。

またニューMINI コンバーチブルには、ドライビング・プレジャーと走行機能の比類ない相互作用をもたらす装備も用意しています。オプション装備品のウィンド・ディフレクターは、ルーフを開けているときに受ける風の影響さえも、個々の要望に合わせて調整することができ、室内への風の巻き込みを大幅に減少させます。このウィンド・ディフレクターは、前席シートの後ろに装着し、簡単な操作ですばやく楽に立てることができます。


プレミアムな品質と多彩なインテリア・オプション
ニューMINI コンバーチブルの感動的なドライビング・プレジャーに加えて、以前よりもさらに高いレベルに向上した品質、最新デザインの操作部や計器類、最高品質の素材、ニューMINI コンバーチブルの第一印象を決定づける魅力的なカラー・コンビネーションは、見る人の関心を魅きつけることでしょう。

MINI コンバーチブルに用意されている標準トリムでさえ、同セグメントにおける世界で唯一のプレミアム・コンバーチブルとしての特別な位置をはっきりと表現しています。ボディおよびルーフ・カラーの多彩なバリエーション、インテリアの多彩なアレンジ、そしてオプション装備品の数々は、まさに熱狂的なMINI ファンを釘付けにするものです。特にニューMINI コンバーチブルは、このブランドの特徴である豊富なカスタマイズの選択肢をもたらし、どのMINI でもひとりひとりの好みに合わせた唯一のMINI に仕立てることができます。

ニューMINI コンバーチブルのボディ・カラーは12色が用意されていて、そのカラーの中には、この魅力的なクルマにしかないインターチェンジ・イエローのほか、初めて採用されたホライズン・ブルー、ミッドナイト・ブラック・メタリックがあります。ソフト・トップは、ブラックまたはクラシックなホット・チョコレート・ブラウンのどちらかを標準装備します。オプション装備品として、デニム・ブルーのルーフ・カラーも用意しています。この色は、特にスポーティさと素材の丈夫さ、ルーフに織り込まれた光沢のある繊維によるシルバー効果、そして、オレンジ色の縫い目を特徴としています。

標準トリムの場合、MINI Cooper コンバーチブルのインテリアには、コスモス・クロスとカーボン・ブラック・カラーのシートが装備されます。一方、MINI Cooper S コンバーチブルの場合、チェッカード・クロスとカーボン・ブラック・カラーのスポーツ・シートを標準装備しています。どちらのモデルでも、スポーツ・シートをクロス/レザー仕上げにすることができます。

さらにMINI Cooper コンバーチブルとMINI Cooper S コンバーチブルの両モデルでは、カーボン・ブラック、トスカーナ・ベージュ、ホット・チョコレートの3色のレザー仕上げをオプションで選択できます。

インテリアの表面には、それぞれのモデルに特徴的な仕上げが施されています。MINI Cooper コンバーチブルは、ダッシュボードのトリム表面、楕円形のドア・リング、ファイン・ホワイト・シルバーの7個のトリム・リングを特徴としており、MINI Cooper S コンバーチブルは、同じ位置にチェッカード・トリムを備え、トリム・リングの数は16個になっています。

インテリア・トリムの表面は、オプションでフルード・シルバー、ピアノ・ブラック、ブラッシュド・アロイ、イングリッシュ・オークを選択することができます。また、ボディ・カラーに合わせてMINI コンバーチブル特有のインターチェンジ・イエローやホライズン・ブルーにすることも可能です。

もう1つのスタイリングの特徴として、オプションのカラー・ラインがあります。これにより、メーターパネル下部とドア側のアームレストを、ダーク・グレー、クリーム・ホワイト、ルースター・レッド、パシフィック・ブルー、ホット・チョコレートのカラーでアクセントを付けることができます。

同じくインテリアにオプション装備できるクロームライン・パッケージは、メーターパネルとセンター・コンソール周りに洗練された光沢を与えます。これらのクローム・パーツは、ロールバー・システムの洗練されたイメージを引き立てます。

MINI コンバーチブルに標準装備されている室内照明は、調和のとれた眩しさのない照明効果をもたらし、ドライバーが夜間でも問題なく安全に操作部や計器類を視認できるようにしています。グローブ・ボックスとラゲッジ・ルームの照明に加えて、フロント・ルーフ・フレームには室内照明を補うリーディング・ライトも標準装備されています。

オプションのライト・パッケージには、追加の足元ライトとドア・エグジット・ライト、さらにセンター・コンソール周りの控えめな光源が含まれています。オプションのライト・パッケージに含まれるアンビエント・ライトは、MINI コンバーチブルのインテリアを特に際立たせます。上方から控えめに降り注ぐ「滝のような」照明効果をもたらすこのライトは、センター・コンソール、ドア・ポケットやドア・ハンドル・シェル、また後部サイド・パネルに間接的に照明を当て、インテリアにユニークな雰囲気をもたらします。ドライバーや乗員がボタンを押して、暖かいオレンジからスポーティなブルーに切り替えることもでき、情緒的なムードを演出することができます。

コンバーチブル・モードを備えたオプションのオートマチック・エア・コンディショナー
ニューMINI コンバーチブルには、エア・コンディショナーまたはオートマチック・クライメート・コントロールをオプション装備することができます。このオートマチック・エア・コンディショナーは、ルーフを開けるとすぐに、自動的にコンバーチブル専用のモードに切り替わります。コンバーチブル・モードでは、風の巻き込みの影響を受けても、ドライバーや乗員が設定した温度を常に維持します。

エアコン用のコンプレッサーは、必要が無ければ効率を上げるために自動的にオフになります。また、気温が低いときは、できるだけ早く車内を快適な温度にするために、足元のヒーターを自動的に強くします。


ハイエンド・オーディオ・システムとナビゲーション・システム、Apple 社のiPodやiPhoneの一体化
MINI ハッチバックやMINI Clubman と同様に、ニューMINI コンバーチブルも非常にハイレベルなエンターテインメント・システム、ナビゲーション・システムを用意しています。オーディオ・システム用コントローラーやオプションのナビゲーション・ユニット用の6.5インチTFT カラー・ディスプレイは、中央の丸型メーターの中に納められます。

標準装備のオーディオ・システムには、CDプレーヤーと6個のスピーカーが組み合わされています。ナビゲーション・システムを装着した場合は、ディスプレイが中央の計器の下に配置されます。ディスプレイに表示される機能を選択する際は、センター・コンソールの専用ジョイスティックを使用します。

市販されている音楽プレーヤーも、ニューMINI コンバーチブルのオーディオ・システムにスマートに組み込むことができます。標準装備のAUXポートを使用して、ドライバーや乗員は、例えば車載のオーディオ・システムを使ってMP3プレーヤーに保存された音楽を再生することができます。

同様に、Apple社のiPodを完全に一体化するための専用インターフェースもアクセサリーとして用意しており、これを使用してオーディオ・コントローラーから音楽ファイルを選ぶことができます。

走行中でも最適かつ確実な通信を確保するため、MINI コンバーチブルには携帯電話接続用キットや内蔵型ハンズフリー電話ユニットをオプション装備することができます。いずれもBluetooth対応インターフェースとUSBポートを備えています。これにより、数々の最新式携帯電話を簡単に組み込むことができ、外部オーディオ・ユニットやUSBメディアと接続することができます。また、Apple社のiPhoneなどのスマートフォン最新モデル専用に、オーディオと電話の機能を一括制御するためのインターフェースもあります。


毎分カウントする:Always Open Timer(オールウェイズ・オープン・タイマー)
ニューMINI コンバーチブルには、オープンにした状態で走る感動を際立たせる、非常に特殊な新機能をオプション装備することもできます。それは、タコメーターの左側に装備するオールウェイズ・オープン・タイマーです。このタイマーは、ルーフを開けた状態でどれだけ走行したかについて、最後の1分まで正確に計時します。

この特殊な計器は、ドライバーがMINI コンバーチブルのエンジンを始動して、ソフト・トップを完全に開けると作動します。0〜60の目盛りで示すアナログ・メーターは、オープンにした状態で走行した時間を分単位でカウントします。オープンにした状態で1時間走行すると、指針は最初の位置に戻り、丸型メーター内の6個のライトのうち1個目のLEDライトが点灯します。この方法でオールウェイズ・オープン・タイマーは、オープンにした状態での走行時間を6時間59分まで表示することができます。

ルーフを開いた状態で走行した時間は、オンボード・コンピュータでも測定しています。タコメーター下部のインジケーターは、オープンにした状態で走行した時間を、途中経過として、また合計タイムとして確認できます。トリップメーターと同様、ドライバーはいつでも途中でリセットすることができます。

オールウェイズ・オープン・タイマーは実にユニークな計器であり、ルーフを開いた状態でMINI コンバーチブルを運転する格別の感動を、分かりやすい表示と数字ではっきりと示します。実際に、ドライバーと乗員は、日常の道路環境で何度でもこの魅力的な機能を楽しみたい欲望に駆り立てられます。同時に、特に魅力的なオープン・エア・ドライビングの楽しみを、MINI コンバーチブルが誘いかけているとも言えます。

これらのあらゆる特性や機能により、この革新的な計器はオープン4シーターのスタイルと個性にさらに魅力的な特長を与えています。いつもオープンにした状態で走行する感動を知っていて、特別なスタイルで特別な瞬間を楽しみたいと望むドライバーにとって、MINI コンバーチブルは理想的な相棒となるでしょう。


R56 MINI Convertible

R56 MINI Convertible

非常に長〜いプレスリリースでしたが、MINI Convertibleの気になるポイントがほとんど網羅されているので一読の価値アリだと思いフル掲載致しましたw(※ただし内容はドイツ本国のリリースですので一部仕様は日本に導入されない可能性がありますのでご注意を)

個人的には先代コンバチの不満ポイントがことごとく改善されていることが非常にイイと感じるばかりです。写真の個体のボディーカラーは新色のインターチェンジ・イエロー。メローイエローと比べるとこちらは明るくスッキリとした黄色という感じでしょうか。個人的にはすごく好きな色です。他にも新色が追加されていたり、幌の色のバリエーションが新しくなっているみたいですから、そちらも楽しみ。ホイールも写真の個体に装着されているのは新しくコンバチ専用に用意されたもののようです。カッコイイ。

コンバチ独特の目新しい装備としては、オールウェイズオープンタイマーがお目見え。内容はプレスのとおりとして、これは『いつも開けていたくなる』工夫ですね。ただ梅雨時期がある日本ではちょっと無駄な機能に成り下がる可能性もありますが。。。ただ、Always Openコンセプトを無駄にしない工夫として、エアコンにオープンモードが追加されているのは歓迎すべきかも。30km/h以下なら開閉可能になった幌も要注目ですね。

R56 MINI Convertible

R56 MINI Convertible

それより何より、旧型では後方視界を遮りまくりだったあの邪魔くさいロールバーがVW NewBeetle Cabrioletと同じく緊急時(横転時)にせり出すタイプになったのが一番魅力でしょうか。…きっとかなりユーザーから改善して欲しいという声あったんだろうなぁ。

後部座席と後部トランクスペースの方に関しては…ちょっと拡大したみたいですが…やっぱり狭く感じますね。こればっかりはどーしようもないことだから期待するだけムダなんだけど。写真で見る限りちょっとわかりませんでしたが、先代コンバチの後部座席はほぼ直立シートバックでとてもじゃないけど座っていられないデキでしたが…新型はどうなんだろ。他に細かいポイントとしては、MINI JCWに搭載されているDTCがこちらでもオプションで選べるようになっているのは…今後ノーマルハッチモデルやClubmanにも搭載されるんでしょうかね。出来ればアイドリングストップ機能も日本に導入してくれないかなぁ。

さてさて…新型コンバチに関して詳しくわかったところで…肝心の価格と発売日はまだ明らかにされていません。ClubmanやJCWのときと同じようにかなり頑張った価格で出てくれることを期待。後継モデルなだけに超値上げとかしないと…期待。個人的にはR56コンバチ、かなり売れると思います!