最近の原油高に伴い、新聞もTVニュースも『クリーンディーゼル』の話題がいっぱい出てきますね。先日も東京MKタクシーが高級ハイヤー部門にメルセデス・ベンツ Eクラスのディーゼルモデル導入を発表。TVニュースでも取り上げられていました。もうこれは…日本国内でも再びディーゼルが一般的になるとみてもおかしくないような気がします。もう、今更このBlogでディーゼル云々語ったってしゃーないので…その話は別のサイトで調べてもらうことにしてw今回はMINIのディーゼルモデル『MINI COOPER D』の話題でも。
MINI COOPER Dはヨーロッパのみ発売されている、MINIラインナップ唯一のディーゼルモデルです。R50はONEのみディーゼルモデルが用意されていたのに、R56はCOOPERで出してきました。これは恐らく、R50時代にディーゼルモデルがかなりの人気だったからでしょう。ヨーロッパではディーゼル=安物ではなく、ディーゼル=パワフルなのに低燃費=賢い選択ですからね。それに、やっぱりMINI=COOPERという図式も世界共通でしょうから…『ウマイ商売』を考えればCOOPERにディーゼルを設定する方が自然か。
COOPER Dに搭載されているディーゼルエンジンは、FordとPSAが共同開発した『DV6』というもの。MINIの他、Peugeot 206/207/407、Citroen C5、Ford Focus、Mazda 3、Volvo S40/V50など、たくさんのクルマに搭載されているモノです。総アルミ合金製1.6L可変ターボディーゼルで、スペックは110馬力・240N·m。トルクだけで言えばCOOPER Sと同等の数値をたたき出します。(※トルクはCOOPER Sと同じく、一時的にオーバーブーストが掛かると260N・mまで上昇)その反面、燃費は郊外走行で21.2km/L。COOPERが14.4、Sが12.6(※以上全てMTモデルの数値)ですので…その性能の優秀さが容易に想像できるかと。ただし最高速は195km/h、0ー100km/h加速が9.1秒なのは残念ながらCOOPERにすら及ばず。でもディーゼルならではの低速からパワフルなトルク特性を考えれば、COOPERよりパワフルに感じる場面が多そう。
と、まぁ…ここまでは『エンジンそのもののスペック』を羅列してみましたが…実際には現在のCOOPER Dはいずれ日本国内で走行できなくなる可能性が高いようです。それは…法規の問題。COOPER Dに搭載されているDV6 TED4エンジンはEuro4と呼ばれる欧州排出ガス基準に適合したモノで、現在の日本国内ディーゼル規制はクリアできるのですが…来年からスタートする新規制はかなり厳しく、Euro4車両はクリアできない可能性大。まぁ、もっともヨーロッパ規制も来年から新たにEuro5になりますので、それに合わせたCOOPER Dが出てくるはずですから…日本導入絶望ってワケでもないと思うんですが。
まぁそんな難しい?話は他のサイトに任せて…もしCOOPER Dが国内に正規輸入されたら幾らになるのかを簡単に計算してみました。確か以前も同じよーな記事書いた記憶ありますが…忘れた忘れたwまず、イギリスのCOOPER・COOPER D・COOPER Sの価格を邦貨換算してみると…それぞれ¥2,955,540・¥3,211,086・¥3,578,696となります。そのままだと3グレードともえらく高いクルマに感じますが…これは税金や為替、仕様の問題。ま、その前に日本のMINIは本国より安いらしいけど。イギリスのCOOPERとSの価格差と日本の価格差を比較し、これを(あー面倒以下略)…計算結果は約282万円!COOPERとの価格差は約18万円となります。ちなみに18万の差はどれぐらいで元取れるか。月1,000km走行と仮定&燃費は前出の郊外数値を利用、ハイオク154円・軽油122円(全国平均価格)を用いて単純計算していくと…COOPERが月当たり約10,694円、COOPER Dが約5,754円。両者の差が4,940円。18万円を償却するには約37ヶ月必要になります。すなわち3年乗れば元が取れる計算。うーん。3年かぁ。。。
ま、3年で元取れるなんてケチ臭い発想より、ディーゼルならではの高トルクやガソリンエンジンより少ないCO2発生量を考えれば…やっぱりディーゼルモデルは賢い選択に感じます。出ないかなぁ〜。やっぱり当分出ないんだろうなぁ〜。
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