Offset

Pole

Driver

Euro-NCAPにて新型MINI COOPERのクラッシュテストが実施されました。その結果は…成人ダミーテストが★★★★★(満点5、旧型★★★★)、子供ダミーテスト(チャイルドシートを装着した状態での衝突実験)で★★(満点4、旧型★)、歩行者保護性能テストが★★★(満点5、旧型未実施)というものでした。車体ベースは旧型からのキャリーオーバーであることを考えればなかなかの成績ではないでしょうか。

さてさて、一部で酷評されている新型MINIのフロントオーバーハングの長さとボンネット形状、そしてフロントガラス前部の形状。これらは歩行者保護の観点からあのような姿になったと言われていますが、現実はフロント周りの歩行者攻撃性はあまり良い成績ではなかったものの、フロントガラス前部は好成績という結果に。(※Euro-NCAP発行PDF参照)何とも微妙な結果ですが、現時点で同クラスのクルマの中で満点達成したものはないことを考えれば『まずまず』と表した方がいいのかもしれません。

写真1枚目のオフセット衝突、屋根が大きく変形していますがキャビンの変形は最小限なのがわかります。テストは日本で行われているJNCAPのオフセット衝突と同じ規格で行われていますので国産コンパクトカーと比較してみるのも手かもしれません。
2枚目の写真はポール衝突テストの模様。こちらに関してはどこに結果が記載されているのかわかりませんでしたが、きちんとサイドエアバッグが展開しているのがわかります。このテストは254mmの鉄製ポールに29km/hで突っ込むもの。現実世界では電柱に刺さる事故に相当します。
3枚目はオフセット衝突後の室内とダミーの様子。この写真を見てもわかりますが、足下の余裕があまりないような気が。それを表すかのように、前出のEuro-NCAP発行PDFには『ダッシュボードの形状から膝と大腿部にケガの危険性アリ』と記載されてます。確かに膝の部分はあんまり余裕ないもんなぁ…。高級車に搭載されているニーエアバッグが欲しいところです。