前回の記事でちょろっと予告したプレスリリース、公開されましたので転載。気合いの入った内容で超長文になってますwそれではどーぞ。
まだまだあります。リリースの続きを読むには→
1.オリジナルの進化
ニューMINI(ショート・バージョン)
新たな時代を迎えてから初めてのフル・モデル・チェンジ:
卓越した先代モデルの成功を継承するため、新型MINIが待機しています。
ニューMINIはデザイン面を徹底的に改良し、新たな装いをまとい、新開発のドライブトレイン技術を採用して俊敏性をさらに強化しています。2006年の後半に市場投入予定のMINI Cooperには、最高出力88kW(120ps)を発生する総排気量1.6リッターの自然吸気エンジンが搭載されます。MINI Cooper Sには、さらにパワフルで躍動感あふれる最高出力128kW(175ps)のターボ過給式エンジンが搭載されます。
2007年の前半に投入予定の「ベーシック」モデル、ニューMINI Oneは、最高出力70kW(95ps)を発生する総排気量1.4リッターのパワー・ユニットが搭載されます。ニューMINIのラインナップで最後に登場するのは、同じく2007年度前半に投入される、最先端のターボ・ディーゼル技術を採用したニューMINI Dieselです。
4気筒ガソリン・エンジンは、全て白紙状態から開発された全く新しいパワー・ユニットであり、数多くの非常に革新的な技術的特徴を備えています。インテリアもデザイン面が一新されており、その一方でエクステ
リアはデザインの進化プロセスを経ながらも、紛れもなくMINIの特徴を維持しています。実際にボディとインテリアにはこのクルマ特有の雰囲気が色濃く漂い、MINIブランドを象徴する特性が明確に反映されています。最新型パワー・ユニットと改良されたシャシー/サスペンションが連動することで、すでに伝説となっているモダンMINIの特徴であるゴーカート・フィーリングをさらに高めています。
その一方、あらゆる点でニューMINIを非常にユニークな存在に仕立てあげ、最高水準のプレミアム・ブランドを反映している部分は、単にニューモデルのデザインやパワートレインだけでなく、さまざまな標準装備品や洗練された仕上げにも見ることができます。
先代モデルよりもさらに際立つ特徴: 紛れもなくMINIのデザイン
そのサイズを見ると、ニューMINIは先代モデルよりも少し成長しています。とりわけ大きくなったフロント・セクションは将来の安全基準や要求事項をクリアするために必要な処置でした。先代モデルと比較して、全長はニューMINI Cooperが6センチ、ニューMINI Cooper Sで6.1センチ、それぞれ延長されています。
MINIチーフ・デザイナーのゲルト・ヒルデブランドは、「エクステリアをさまざまな細部に至るまで入念に検討した結果、寸法をこのように視覚的に大きく見せようと考えました」と語っています。「オリジナルからオリジナルへの移行」というコンセプトに基づき、ヒルデブランドと彼のチームはクルマ全体を新たに設計し直すと同時に、MINI特有のフォルムを維持するように忠実にモデル・チェンジしました。
結果として、ニューMINIは従来どおりフロントおよびリアともにショート・オーバーハングが特徴であると同時に、大径ホイールがこのクルマの力強いサイドラインを強調しています。MINIとして当然維持されている特徴は、六角形のラジエータ・グリル、外側に大きく移動した大径丸形ヘッドライト、キャビン周囲を帯状に取り巻くウィンドウ・ガラスだけでなく、クラシック・ミニを髣髴させるエンジン・フードからサイド・ターン・インジケーター間の斜めの継目などです。もうひとつ、当然のようにこのクルマに盛り込まれた特徴は、大きさ、位置、ほぼ垂直な配置もそのままの縦型テールライト・クラスターです。
ニューMINIのフロント・エンドの特徴は、メイン・ヘッドライトの下にポジション・ランプとフォグライトが配置されている点です。実際、これらの補助灯はニューMINIの顔の「ビューティー・スポット」の役割も果たします。ターン・インジケーターはヘッドライト・ユニット内に組み込まれています。
ニューMINI Cooper Sの、ニューMINI Cooperとの相違点で最も目立つものは、今まで以上に力強さを増したエンジン・フードのパワードームと開口部です。これら2種類のモデルのCピラーには、縦位置にエア・フロー・エッジが組み込まれ、ルーフ後端には個性的なスポイラーが装備されています。これらによって、空力特性は従来に比べてはるかに高いレベルになっています。
デザインし直されたMINI特有のセンター・スピードメーター
ニューMINIのインテリア・デザインは、エクステリアよりも大幅に変更されています。スイッチ類のデザインや専用トリムは、いずれもニューMINIの高い技術力と卓越したプレミアム品質を明確に示します。インテリアは円形と直線という幾何学的要素が互いに巧みに融合されたデザインになっていて、たとえば円形のメーターやエア吹出し口は水平に3つのレベルに分割されたダッシュボードに魅力的に配置されています。
このようにしてシンプルな形状と明確なデザイン要素に焦点を当てることにより、たくましさ、機能性、純粋さだけでなく、明るく広々とした表情を与えています。そして洗練された高品質の素材とソフトな表面形状によって、ニューMINI特有のインテリアの雰囲気がかもし出されています。
ニューMINIのコックピットにおいて最も印象的で目を引く特徴は、先代モデルよりも大型化されたセンター・スピードメーターです。この集中表示式ディスプレイと操作部は、MINIのインテリア・デザインの象徴として長期にわたり好評を博していますが、大径になっただけでなく、機能性も強化されています。
新しいセンター・スピードメーターには、アナログ式のスピードメーターだけでなく、オプションのエンターテイメント機能やナビゲーション・システムなどのあらゆる機能を組み込むことができます。センター・コンソールは全体的にさらにスリムになり、控えめなデザインになっていますが、その結果足元のスペースは広くなっています。また、ドア・ロックおよびイグニッション用のキーはMINI特有のデザインが施された丸型のリモートコントロール式になっています。エンジンを始動させたり停止させたりする場合は、スタート・ストップ・ボタンを押します。
新型ガソリン・エンジン、あらゆる種類の安全機能
MINI Cooper Sに搭載された総排気量1.6リッターの4気筒ターボ過給式エンジンは128kW(175ps)という感動的な最高出力を発生し、MINI Cooper Sに真の卓越した走りをもたらします。エンジンには、2気筒ずつ分離されたエグゾースト・ラインにそれぞれ接続されたスクロール・ターボチャージャーが2基装備されており、その結果、エンジン低回転域からでもターボ過給効果を発揮させることができます。MINI Cooper Sに搭載された総排気量1.6リッターの4気筒エンジンは、まさに大排気量の自然吸気エンジンにしか得ることのできないレベルのパワーとパフォーマンスをMINI Cooper Sにもたらします。
MINI Cooperには総排気量1.6リッターの自然吸気式エンジンが搭載されており、最高出力は88kW(120ps)です。インテーク・バルブ・コントロールにはBMWグループが開発したバルブトロニックを採用しており、その時点の要求出力に応じて電子制御コントロール・ユニットがバルブ・ストロークと開弁時間を無段階に調整します。この革新的なバルブ・コントロール・システムは、極めて優れた応答性と洗練された作動特性ばかりか、優れた燃費、最適な排出ガス制御をも実現します。
MINI Cooperと比較すると、MINI Cooper Sのシャシーおよびサスペンションは一層強化されており、優れた運動性能を発揮します。さらにオプション装備として、この2つのモデルにはさらに高いレベルの走りを実現するスポーツ・サスペンションが用意されています。
MINIのプレミアム戦略に対する姿勢を反映して、2つのモデルにはさまざまな安全機能が装備されています。たとえば、6個のエアバッグで構成されたエアバッグ・システムが標準装備されており、全ての乗員を総合的に保護します。万が一危機的な状況に陥った場合でも最高レベルのアクティブ・セーフティを保証するため、ニューMINI Cooper Sにはアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)、エレクトロニック・ブレーキ・フォース・ディストリビューション(EBD)、コーナリング・ブレーキ・コントロール(CBC)、オートマチック・スタビリティ・コントロール+トラクション(ASC+T)が標準装備されており、さらにドライバーの意思で作動を解除できるDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)も用意されています。
ニューMINIにはブレーキ・アシスタント機能が装備されており、これは急ブレーキが必要な状況を確実に検知し、考え得る最速のスピードで最大のブレーキ圧を立ち上げます。さらにもうひとつの新しい機能として、坂道発進を補助するヒル・アシスト機能がDSCに組み込まれています。これは坂道発進で車両が後退するのを防止するためにブレーキを作動させる機能です。
ニューMINIは、ますます拡大する世界中のMINI愛好家グループの人気を集め、現在すでに80万台以上を販売するほどの圧倒的な成功を収めた先代モデルを引き継ぐモデルです。BMWグループが誇る高水準の品質や技術、安全性を徹底的に取り入れ、ニューMINIはこれまでにないクルマとして、まさにクラス最高の存在であることを強く主張します。
2. プロポーション、フォルム、シンボル
エクステリア・デザイン
「オリジナルからオリジナルへ」。これはニューMINI のエクステリア・デザインを開発する際のコンセプトです。現代のMINI(モダンMINI)の初代モデル開発の当初から、デザイナーは1959年から作り続けられていた伝統的なミニ(クラシックMini)のコンセプトを継承しつつ現代版へと変更することに成功しました。今でもデザイナーは、こうした先を見越した考え方を引き継ごうという理念をかたくなに守っています。MINIチーフ・デザイナーのゲルト・ヒルデブランドは、「エクステリア・デザインについては、ニューMINI は先代モデルから進化したものです」と説明しています。真の伝統は言うに及ばず、現代のMINI をあらゆる点で他の追随を許さないクルマに仕上げるため、他と一線を画す特長の全てを強調すること。それがニューモデル創作における目的でした。パフォーマンスがさらに高いレベルへと改善されたことで、安全に関する非常に厳しい要求事項と連動して、クルマのデザインを適切な方法で解釈し直すために別の動機が必要になったことは言うまでもありません。
デザインの継続性や伝統的なシンボルを徹底して守り続けることによって、ニューMINI はどこから見ても、たとえ一瞥であろうともその存在をアピールし得る、真のオリジナリティを備えています。MINI をMINI たらしめているものこそ、このデザインにおける一貫性なのです。このクルマの個性的で感動的とさえ言えるデザインは、驚くべきことに、人体の構造を模範とする基本的なシンボルを集めて構成されています。それらのシンボルのすべてが完璧に調和され、一体となってMINI を形作っているのです。
たとえばニューMINI のフロント部は、開放感のある非常に生き生きとした表情が印象的です。サイド・ビューは迫力があり力強いショルダー部が特色であり、エンジン・フードは滑らかで柔らかな独特のラインが特徴です。とりわけニューMINI のサイド・ビューは、大径のホイールと徐々に上昇するショルダー・ラインによってさらに安定した力強いデザインになっており、ニューMINI の力強さ、熟成した雰囲気を明確に伝えています。実際にショルダー・ラインは後方へ行くにつれて少しずつ上昇し、控えめなウェッジ形状によってこのクルマの運動性能とパフォーマンスの高さを表しています。
伝統的なデザイン要素、力強い表情
先代モデルと比較した場合、ニューMINI のフロント・セクションは少し大きくなっています。実際にフロント部分の長さは38 ミリ違います。このように寸法が大きくなったのは、第一に新型エンジンの寸法に起因し、第二に従来より厳しくなった新しい安全基準を理由に挙げることができます。たとえば将来の歩行者保護に関する法律では、エンジン・フードからエンジン・ルーム内の機械部品までの間隔をさらに大きくすることが求められています。
これらの変更にもかかわらず、ニューMINI には絶対に間違えようのない特徴が残されています。つまり、ニューMINI の特徴としては、大径ヘッドライト、フロント・エアダムに組み込まれたポジション・ランプ、六角形のラジエーター・グリルの3 つの要素があります。
フロントから見た場合、丸型のクリア・ガラス式ヘッドライトは少し外側を向き、実績のある配置を維持する一方で、ヘッドライトの光だけでなくニューMINI の「目」はまっすぐに前を見ています。ターン・インジケーターは、以前は独立した位置に装備されていましたが、ニュー・モデルではメイン・ヘッドライトに内蔵されています。つまり、ニュー・モデルの場合はオプション装備のフォグライトと一体化されたポジション・ランプが、ニューMINI の顔に特徴ある「ビューティー・スポット」として「独立した」要素となっています。
ニューMINI の新しいデザインでは、ラジエーター・グリルがエンジン・ルーム側に組み込まれている点が最も顕著な変更といえます。バンパー上端部には先代モデルのような分割ラインはありません。このようにさらに際立った新しい外観により、新しい六角形のラジエーター・グリルはクラシック・ミニのエア・インテーク・スクープを連想させ、このデザインのシンボリックな表現力をさらに強化しています。同様に、水平方向に広がるラジエーター・グリルはボディの幅広さを強調し、ニューMINI にさらに力強い表情を与えています。
フロント・エンド: それぞれの個性を表現する各モデル
ニューMINI Cooper とMINI Cooper S のフロント・エンドは、この2 種類のモデルにオリジナリティに溢れた独自の外観をもたらす視覚的効果を考慮し、多くの細部に違いがあります。たとえば、ニューMINI Cooper の場合、ロワ・エア・インテーク・スクープのフレームは両端が少し上にあがり、「ブランコ」の軌道のようにも見え、MINI Cooper が口角を上げて笑っているような表情を演出しています。同様に、ラジエーター・グリルはクロームメッキされた3 本のフィンで構成され、このクルマのフロント・エンド全体にエレガントな魅力と上質な雰囲気を与えています。
MINI Cooper S のフロント・エンドはさらにスポーティで支配的な雰囲気があります。たとえば、エンジン・フードは先代モデルと比べて約20 mm も高くカーブしているため、ターボ・エンジンを搭載できるだけの十分なスペースを確保しています。エクステリア担当デザイナーのマルクス・シリングは次のように語っています。「実際のところ、これはあの伝統的なフォルムを基に機能を追求した結果として生まれたものであり、MINI 特有のデザインであることを示す好例です。正統なデザインは堂々とその品質を見せつけます。まさこの理由から、力強く逞しいフロント・エンドをMINI Cooper S に与えたのです」
このサイズ拡大と力強さは、クロームメッキのフレームを持ち、プラスチック製のグリッドを採用したラジエーター・グリルによってさらに強調されます。独特のグリッド・パターンはロワ・エア・インテーク・スクープに反映され、エア・インテーク開口部をさらに大きくダイナミックに見せています。これら2 つの要素の組み合わせで、エンジン・ルーム内のターボ・エンジンのパワーとトルクを視覚的に表現しています。
ニューMINI Cooper S に見られるもうひとつの特徴は、フロント・セクションを象徴するエンジン・フードに設けられたエア・インテーク・スクープです。
サイドライン: 大径ホイール、ショート・オーバーハング
ニューMINI は非常に頑丈で力強く、サイドから見たデザインも印象的です。大径ホイールと前後ともに切り詰められたボディ・オーバーハングによって、MINI のボディがホイールの上にちょこんと乗っかったような印象を与えます。この「ホイールに乗っかってる姿勢」というキャラクターは、数十年間にわたってこのクマの特徴ですが、もともとはクラシックMini の特徴であったものが今ではモダンMINI の特徴にもなっているのです。
エンジン・フードとサイド・ターン・インジケーターとの間にある斜めの継ぎ目もまた、約50 年前にデビューしたMINI の祖先を思い起こさせる特徴です。クラシックMiniの場合は、この位置に実際に溶接の継ぎ目がありました。もうひとつのデザイン要素は、クロームメッキされたドア・ハンドルとフロント・サイド・パネルのサイド・ターン・インジケーターです。
特にモダンMINI の特徴を物語るキャラクターは、キャビンを取り囲むガラス張りのセクション、いわゆるグリーンハウスです。また、このように特殊な手法で強調されたデザインにより、スモーク・ガラスの帯のように車両全体を360 度取り巻いています。このガラス張りのグリーンハウスはボディ・ピラーの全面を覆っているため、ルーフが空間を浮遊しているような印象を与えます。
リアに向って上昇しているショルダー・ラインは先代モデルと比べて18 mm 高くなっており、ボディの力強さだけでなく、ニューMINI の躍動感あるキャラクターも強調しています。
リア・エンド: 水平方向のプロポーション
このクルマの間違えようのないプロポーションを維持するため、ニューMINI のデザイナーはフロント・セクションの寸法拡大に対応する印象的なリア・ショルダーを設定しました。ニューMINI のリア・エンドの形状は、先代モデルよりもさらに丸みを帯びています。リア・セクションは互いに並走している水平ラインが特徴です。
このような全体的な配置の中、個々の要素は相互に依存し合い、相互に支援し合っています。リアから見ても力強く安定したイメージを与えているのは、穏やかに流れるような曲面とせり上がるショルダー・ライン、「切り立った」特徴的なリア・エンドです。
もうひとつのオリジナル同様のデザイン要素であるテールライト・クラスターは、ほとんど変更されていません。ただし、先代モデルと比べてわずかにサイズが大きくなり、アウター・フレームも大きくなって高級感を増しています。テールライトから下部が少し幅広くなったブラック・バンドまでの間隔も従来どおり変更なく、寸法が大きくなったにもかかわらずニューMINI のリア・エンド全体にコンパクトな印象を与えています。
C ピラーに追加されているアウター・トリム・パネルは、前後方向の気流を整えるスポイラー機能を果たし、ニューMINI のリア・エンドに作用する空力を最適化するのに貢献しています。MINI Cooper のルーフにも気流改善に大きく貢献する小型のエア・スポイラーが装備されており、空気抵抗係数は0.33 まで低減されています。
一方、MINI Cooper S のルーフ・スポイラーはかなり大型化され、気流を最適化するだけでなくリア・アクスルへのダウンフォースも高めています。
モータースポーツのイメージを強調する視覚的な特徴として、またニューMINI を力強く見せるポイントでもあるセンター出しのデュアル・テールパイプ、リア・エア・ダムの大型エア・インテーク、ツーピース式リア・フォグライトです。これらのデザイン的特徴は、MINI 最強のパワーをあらゆる角度から主張しています。
ボディ・カラー: ブラック・ルーフもホワイト・ルーフも可能
ニューMINI の個性化はさまざまなボディ・カラーから始まります。ニューMINI には12 種類のボディ・カラー(そのうち8 色はメタリック・カラー)ガ用意されています。2 種類の新色は、メロー・イエローとオキシゲン・ブルーです。チリ・レッドとペッパー・ホワイトはすでに先代モデルで好評を博しています。
メタリック・カラーには、ブリティッシュ・レーシング・グリーン、ピュア・シルバー、アストロ・ブラックがあり、新色としてはスパークリング・シルバー、ライトニング・ブルー、ナイトファイア・レッドがあります。
MINI Cooper S の場合、このモデル専用のダーク・シルバーとレーザー・ブルーのメタリック・カラーを選択することも可能です。
ルーフ・カラーは、各種オプション・カラーを用意して選択の自由度を広げました。ニューMINI では、ボディ・カラーと同色のルーフだけでなく、ブラックまたはホワイトのルーフ・カラーを選択することもできます。
ニューMINI Cooper とMINI Cooper S をカスタマイズするためのもうひとつのオプションは、クロームメッキが施されたロワ・エア・インテーク・スクープのフレーム、フォグライト、リア・フォグライト(MINI Cooper)、エア・アウトレット(MINI Cooper Sのリア)、リア・ゲート・ハンドル(MINI Cooper S も装備可能)で構成される新しいクロームライン・パッケージです。
3. より個性的で、より熟成し、より躍動的に
インテリア・デザイン
ニューMINI のエクステリアが進化したことにより、インテリア・デザインも大きく変化しました。MINI チーフ・デザイナーのゲルト・ヒルデブランドは次のように語っています。「インテリアに注目し、ニューMINI のインテリア・デザインを根本的に変更してこのクルマが持っている強くたくましいキャラクターをさらに強調すると決めたのです」
ニューMINI の中でこの目的のために利用できる余裕は先代モデルとほとんど変わらないため、広々とした居住空間を創り出すには革新的なアイデアが必要でした。MINI インテリア担当デザイナーのマルク・ジラードは、「一般的に車両のデザイン、特にインテリアのデザインを開発する場合、我々の目的は最小限のエクステリア寸法で最大限の居住空間を提供することでした」と述べています。
そのために、シート素材、レザー・トリム、インテリア・カラー、ボディ・パネル、トリム素材は幅広い選択肢を用意し、個人の好みに応じてカスタマイズする機会をニューMINI の購入者全員に提供します。実際に、インテリアの装備ラインナップは洗練された優雅なものから躍動感あるスポーティなもの、独特の豪華なものまで、あらゆる種類の要求を満たします。個性的なスタイルや個性的なカスタマイズは別として、あらゆる細部に息づくプレミアム品質やこだわりが、それぞれのニューMINI にはっきりと現れています。
あらゆるセンスに訴える雰囲気
人間は、2 つの目と2 つの耳を使って技術的な特徴やボディ・デザインを理解します。一方インテリアは、非常に洗練された素材を使用することで嗅覚や表面に触れたときの触角にもアピールします。したがって、素材と完璧な仕上げ品質を非常に巧みに組み合わせ、細部に至るまで細心の注意を払うことで、インテリアに端正な表面や控えめな表面パターンとの一体感を演出しています。
MINI マテリアル・カラー担当デザイナーのアネット・バウマイスターは次のように語っています。「表面の感触は、使用されている素材に実際に触れて感じることが極めて重要です」。全体としては表面もトリム・エレメントも小さくなり、トリム・リングは構造的にさらに繊細になり、素材の品質を強調しています。個々のデザイン的特徴を刺激的に組み合わせ、さまざまな表面と構造が完璧にマッチしています。
インテリアでは、ボディを流れる高目のショルダー・ラインがニューMINI にスポーティなコックピットの雰囲気を与え、MINI 独自の方法で、形状、カラー、素材を融合させています。メーターや吹き出し口などの丸形の要素と、安定した水平指向のダッシュボードに組み込むことでインテリアのデザインを特徴付けており、これによりニューMINI にさらに広々とした、視覚的に「明るい」居住空間を演出しています。また同時に、高級感、力強さ、純粋さが一体となったインテリアは、ニューMINI をセグメント中でも極めてユニークな存在に仕立てています。
インテリア・トリム・カラーには、カーボン・ブラック、ゴタム・グレー、トスカナ・ベージュ、レッドウッド・レッドがあり、希望に応じて互いに見事なハーモニーを奏でさせ、それぞれのボディ・カラーやトリム・カラーとの違いをエキサイティングに表現できます。
さらなるMINI の特徴: お気に入りのカラーを使った照明効果
オプションのライト・パッケージに含まれている新しいアンビエント・イルミネーションは、ニューMINI のコックピットの最も重要な部分を演出します。上から下に「流れ落ちる水」のような控えめの照明と、ルーフ・ライニング、ドア・ポケット、ドア・ハンドル部分の間接照明によって、インテリア・ライトの配色を洗練されたスタイルの比類ない雰囲気にします。MINI 特有のもうひとつの機能として、乗員の個人的な気分や好みに応じて光の色を暖かなオレンジからスポーティなブルーまで、いつでも5 種類から選ぶことができる点も見逃せません。
本格的で洗練された品質の高級素材
ニューMINI のダッシュボードは、トリム・エレメントによって中央から水平に二段に分割されています。表面は本物の価値を強調するように、非常に細かい木目状の特殊な合成材料で仕上げられています。
室内の外側両端に丸形のエア吹き出し口が配置されているため、ダッシュボードは非常に幅広く見え、コックピットの水平指向を強調しながら、ドア・ライニングに移行する部分のアクセントとしての役割を果たしています。
オプションのカラー・ラインを選択することで、コックピットを自分好みのデザインに演出し、個性化することが可能です。ダッシュボード下のアクセント・カラーはドア・ライニングまで続き、トリム素材ともとても魅力的に、効果的に融合しています。カラー・ラインは、ダーク・グレー、クリーム・ホワイト、パシフィック・ブルー、ルースター・レッド、メロー・イエローの5 色から選択でき、トリム面はMINI Cooper とMINI Cooper S の標準カラーに加え、光沢のあるブラック・ピアノ・ペイント、木目状のダーク・ブラウン・オーク、つや消しアルミ、液体金属の構造からヒントを得た極細目の光沢面から成る4 色の専用カラーから選択できます。
ニューMINI の本格的なプレミアム・キャラクターは、天然ウッドやムクのアルミ材が使用されていることからも窺い知ることができます。また、オプション装備品として、助手席側トリム・パネルに組み込むことができる密閉型グローブ・ボックスまたはCDチェンジャーを用意しています。
新機能が追加された改良型センター・スピードメーター
センター・スピードメーターは、ニューMINI のコックピットにおいても重要な装備品ですが、ダッシュボード中央にあるということだけが理由ではありません。実際に、センター・スピードメーターは絶対に間違えようのないMINI 独自のデザイン要素であり、丸形メーター・クラスターは先代モデルより大きくなっているだけでなく、外観もさらに印象的で際立った印象を与えています。
この特別な効果によって、ニューMINI のコックピットの雰囲気はさらに強調されます。それは特にセンター・スピードメーターが大型化されただけでなく、機能も充実されているからです。計器パネル全体に車速目盛りが配置されているアナログ式スピードメーターに加え、モデルや装備レベルに応じて内容は異なりますが、センター・スピードメーターにオーディオ・システムやナビゲーション・システム、エンターテイメント・システムを組み込むことも可能です。
また、この丸形メーターはMINI 特有のユニークなこだわりのひとつです。センター・スピードメーターが中央の高い位置に装備されているおかげで、運転席からも助手席からも人間工学的に最適な操作ができます。実際に、これだけがニューMINI の室内と走る楽しさを結ぶインターフェイスといっても過言ではありません。
モータースポーツ用マシンなどと同様、レブ・カウンター(タコ・メーター)は独立した計器としてステアリング後方の、ちょうどドライバーの視線の範囲内に配置されています。
ステアリング・ホイールやギアシフト・レバー・ノブも、オプションの専用ウッド仕上げを選択することができます。コックピットは車両の技術的特徴とドライバーを結ぶインターフェースの機能を果たしますが、ニューMINI の躍動的なキャラクターを強調しています。
新デザインのドア・ライニングとシート
非常にスマートになったセンター・コンソールは、運転席側も助手席側も従来より広い足元空間を提供することに貢献しています。同様に、コックピットの水平方向には、センター・コンソールに装備されたセンター・スピードメーターの下に格納されているメーターやスイッチ類の配置にも反映されています。さらなるMINI 特有の機能としては、縦位置に配置された風量調節ノブ、センター・コンソール下部に組み込まれたカップホルダー(2 個)、モータースポーツを髣髴とさせるトグル・スイッチがあります。とりわけ、パワー・ウィンドウ、シート・ヒーター、集中ロックなどを操作するこれらのスイッチは、ニューMINI では大型化され、さらに今回初めてルーフ・ライニングにもトグル・スイッチが装備されました。ここからは、スライディング・ルーフの開閉もMINI 特有のスタイルで滑らかに操作できます。
また、ドア・ライニングとパネルも水平構造と丸形の要素を融合したデザインを引き継いでいます。メインとなる楕円形のライニング・エレメントは後席にまで及びます。アームレストを取り囲んでいる部分も楕円形で、ドア・ポケットや丸型ドア・オープナーも魅力的な楕円形ライン内に収められています。
ニューMINI Cooper とMINI Cooper S の違いは、シート・カバーの違いで区別できます。特殊な効果を与える役目の縫目は、MINI Cooper の極めて純粋な「ベーシック」シート素材にライフスタイルを反映させる効果を生んでいます。MINI Cooper S のシートは、モータースポーツのチェッカー・フラッグをイメージさせる「チェック柄」シート素材が特徴です。使用されているチェック模様のシート素材は、MINI Cooper S のスポーティなキャラクターと運動性能を強調します。
伝統的なピンストライプ・パターンのシート素材を選択することもできます。最高級織物のような優美なデザインは、4 色から選択することができるシートのサイド・サポート・レザーに優しく溶け込みます。この非常に洗練された高級素材は、ピンストライプ模様の高級スーツに使用されている伝統的な生地をモチーフにしています。
独特の手触りを生む手縫いのパイピングが施されたレザー
インテリア・デザインを仕上げる過程で、デザイナーはもう一度細部に対して慎重に注意を払い、こだわりを込めました。多く用意されたオプションを利用してニューMINIをカスタマイズすることで、このこだわりを実感することができます。
とりわけ、クロームメッキが施されたトリム・リングは、エア吹き出し口、カップホルダー、メーター類など16 箇所もあります。これらのクローム・トリム・リングによって、インテリアに極めてエレガントな高級感が漂います。レザー・シートの場合、カーボン・ブラック・カラーのレザー・パンチかトスカナ・ベージュ・カラーのレザー・グラヴィティから選択することができます。
魅力的なパイピングが施された伝統的なレザー・ラウンジ・シートは、2 色用意されており、いずれも英国的な伝統を有するニューMINI 独特のエレガントな雰囲気に一役買っています。専用のパイピングが施されたこれらのシートは、ブランドの伝統的価値と最新のデザイン・コンセプトを共有しています。他では見ることのできない独自のパイピングが施された手縫いのレザー・シートは、手に触れた者の五感に訴える極上の品質を備えています。
4. 力強い加速、躍動感あふれる走り、粘り強さ
パワー・ユニット
最新世代のMINI には、優秀な新型パワー・ユニットが搭載されます。2006 年後半に市場導入されるMINI には、2 タイプのガソリン・エンジンが用意されます。MINI Cooper に搭載される総排気量1.6 リッターの自然吸気式エンジンは、最高出力88 kW(120 ps)を発生します。一方、MINI Cooper S に搭載される1.6 リッター・ターボ過給式エンジンは、最高出力128 kW(175 ps)というパワーを誇ります。
エンジン・ラインナップは、その後も徐々に充実されます。さらに別のガソリン・エンジンとターボ・ディーゼル・エンジンが追加され、選択肢が増えます。これらはMINI One に搭載される総排気量1.4 リッターで最高出力70 kW(95 ps)の「ベーシック」エンジンと、スポーティなターボ・ディーゼル・エンジンで、2007 年前半に発売される予定です。
MINI Cooper:スロットル・バタフライの代わりをする無段階可変バルブ・コントロール・システム
MINI Cooper に搭載される総排気量1.6 リッターの自然吸気式エンジンは、最高出力88 kW(120 ps) / 6,000 rpm を発生します。エンジン・トルクはわずか2,000 rpm で140 Nmに達し、最大トルクは160 Nm / 4,250 rpm です。このコンパクトなパワー・ユニットは有効エンジン回転域が広範囲で、上質のドライビング・プレジャーを提供すると同時に優れた燃費も実現します。
この最先端の4 気筒エンジンには、BMW グループが開発したバルブトロニックに基づく無段階可変バルブ・コントロール・システムが装備されています。この革新的なバルブ・コントロール・システムは、求められるパワーやパフォーマンスに応じてインテーク・バルブのリフト量とバルブ・タイミングを瞬時に調整します。このシステムの大きな利点は、「一般的なエンジン」ではアクセルの動きに応じてエンジン回転数を上げ下げする機能を果たしていたスロットル・バタフライが不要になったという点です。
吸気側のバルブ・リフト量を無段階に制御することに加え、吸気行程でも排気行程でもバルブ・タイミングを変更し、その過程でトルクとエンジン・パワーの立上げを最適化することもできます。結果として、低回転時でも力強いトルクを得ることができるだけでなく、高回転時に高出力を得ることもできるのです。
これら2 種類の技術を同時に採用することで、ドライバーが選択する走行ルートによって異なりますが、最大で20%、EU テスト・サイクルでは約12.5%、それぞれ燃料消費量を減らすことができます。
MINI Cooper S: ツイン・スクロール・ターボチャージャーと直噴システム
最高出力128 kW(175 ps)を発生する総排気量1.6 リッターのターボ・エンジンが搭載されたニューMINI Cooper S は、優れたパフォーマンスと優れた燃費を両立させています。
最高出力は5,500 rpm で発生し、最大トルク240 Nm は1,600 rpm〜5,000rpm の回転域で連続して維持します。急加速時には過給圧(オーバーブースト)を高めるだけでトルクはさらに260 Nmまで上昇します。
燃料は直接燃料噴射装置を通じて4 個のシリンダーに供給されます。吸気はインタークーラー付きツイン・スクロール・ターボチャージャーによって予圧されます。この新しい技術を採用するため、シリンダーは2 本ずつエグゾースト・マニホールドとターボチャージャ本体とで相互に分離されています。
この特別な構成によりターボチャージャーのレスポンスが向上し、加速時に発生する特有の「ターボ・ラグ」がほぼ完全に解消されています。この総排気量1.6リッターのターボ・エンジンは、レスポンスも作動特性も大排気量の自然吸気式エンジンと間違えるほどです。
このパフォーマンスの優位性は、高性能エンジンのための最先端バルブ・マネージメント、DOHC による4 バルブ技術によっても裏付けられます。吸気側カムシャフトには無段階位相調整機構が装備されているため、その時点の出力要求に応じてバルブ・タイミングを調整し、最小限の燃料消費量と排出ガス量で最大限のエンジン出力とトルクを発生します。ターボ・エンジン特有の高温による負荷を相殺するため、エグゾースト・バルブにはナトリウムが封入されています。
エンジン周辺にも採用されている革新技術
ニューMINI に搭載されているパワー・ユニットには、多岐にわたる革新的な技術的解決策が採り入れられています。たとえば、ツーピース式ベッドプレート構造のクランクケースは、モータースポーツから引き継がれた高度先端技術です。シリンダー・ブロックとベアリング・ハウジングは鋳造アルミ合金製です。一方、これら2タイプのエンジンのカムシャフトは軽量化のため通常の鋳物を使用していません。従来の鋳造法とは違い、このエンジンには高強度ステンレス鋼製のカム・リングをカムシャフト自体に焼きばめするという手法を採用しています。
ニューMINI Cooper およびMINI Cooper S に搭載されている新開発エンジンを支援する補機類には、多くの重要な革新技術が採用されています。このセグメントで特に目新しいテクノロジーとしては、一定の予定圧力に達した後は供給量が制限される、チェーン駆動式の体積流量制御型オイル・ポンプがあります。これによりオイル・ポンプを駆動するために必要なパワーが節約できるため、燃料消費量を約1%削減することができます。
冷却回路にあるオン・デマンド型ウォーター・ポンプも、同じ効果を発揮します。このウォーター・ポンプは、エンジンが通常の作動温度に達したときにのみ作動します。つまり、暖機段階での燃費が節減されます。同時に、触媒が作用する温度までもより迅速に達し、最適な作動と最適な効果を発揮します。
オルタネーターとエア・コンディショナー用コンプレッサーは、1 本のシングルV ベルトで駆動されます。
ウォーター・ポンプは摩擦車(フリクション・ホイール)で駆動されます。また、それ以外のパッケージの改善事項と連動して、ニューMINI のパワー・ユニットはクラスで最もコンパクトな4 気筒エンジンでもあります。
5. 歯切れ良く、正確で、すばやい
マニュアル・ギアボックスとオートマチック・トランスミッション
ニューMINI Cooper とニューMINI Cooper S には、標準で6 速マニュアル・トランスミッションが搭載されます。またこの2 つのモデルには、オプションで6 速オートマチック・トランスミッションを搭載することもできます。
マニュアル・トランスミッションには、2 種類の仕様があります。MINI Cooper S は1 速と2 速のギアにダブルコーン・シンクロメッシュ・ユニットが装備され、MINI Cooper にはカーボン製のフリクション・パッドが装備されています。どちらのモデルも全てのギアはヘリカル・ギアで、後退用ギアも含めた全てのギアにシンクロメッシュ機構が装備されています。また、さらに重要な特徴として、ギアシフトに要する操作力を軽減させて特に効率的なギア・チェンジを可能にしています。
スポーツ・スイッチを押すだけでよりダイナミックなギアシフト設定を起動
オートマチック・トランスミッションでは、さらにドライバーがステアリングのパドル・スイッチを使って、まさにF1 のようにギア・チェンジができます。この機能による大きな利点は、ドライバーがステアリングから手を離さずにシフトすることができるため、あらゆる状況で車両を完全にコントロールできる点です。
オートマチック・モードでは、トラクションと牽引力の中断がほとんどない状態でギアをシフトします。このために、オートマチック・トランスミッションは発進時にトルク・コンバーターを使用し、発進直後にはコンバーター・ロックアップ・クラッチが締結することで卓越した快適性とスポーティできびきびとしたギアシフトを実現しています。一方で、ドライバーがよりダイナミックな走りを求める場合、スポーツ・スイッチを押すだけでギア・シフト時間をさらに短縮することができます。
MINI Cooper S には、例えば滑りやすい路面などで駆動輪がスピンするのを防ぐための機械式リミテッド・スリップ・ディファレンシャルをオプション装備することができます。この場合より多くのエンジン出力、より大きな摩擦力を使って瞬時に駆動輪に伝えられ、グリップの異なる路面でのタイヤの粘着力の違いを相殺します。このため、車両の安定性を保ち、ドライバーがいつでも車両をコントロールできるようにします。
全てのトランスミッション・タイプにおいて、6 速のギア比の設定は、全てのギアごとにシフトアップのタイミングと特定の出力やエンジン特性に完璧にマッチさせてあり、ニューMINI の俊敏性とスポーティなキャラクターをさらに高めます。
6. ゴーカートのような感覚、俊敏性、扱いやすさ
シャシーおよびサスペンション
先代モデルと同様に、ニューMINI もMINI のあまりにも典型的なゴーカート・フィーリングの走りを提供します。前輪駆動、低重心、ロング・ホイールベース、ワイド・トレッド、ショート・オーバーハング、剛性の高いボディシェル、硬いサスペンションなど、その全てが相互に作用してMINI の特徴となる極めて特別な走行特性を作り上げています。
MINI のフロント・アクスルは、マクファーソン・ストラット式サスペンションをベースにして、ボディ・ロールを最小限に抑えるためにアンチロール・バーが装着されています。リア・アクスルはこのセグメントではユニークなセントラルアーム式で、アルミ製の縦方向トラック・コントロール・アームを採用して、先代モデルよりも重量を約6 kgも軽減しています。
これらの精巧な運動学的構造の恩恵を受け、路面の傾斜に関係なくホイールは常に最適なグリップを保ちます。その結果、アンチロール・バーによってサポートされる2 つのMINI モデルのリア・アクスルは、卓越した俊敏性と安全なハンドリングに貢献します。
新しい電気機械式パワー・ステアリング
新しいEPAS(エレクトリック・パワー・アシスト・ステアリング)は、ニューMINI の俊敏性とすばやい挙動に大きな役割を果たします。速度感応式パワー・アシストは駐車時には操舵力を軽減させ、高速道路などでの高速走行で正確な反応を実現します。その一方で、標準のステアリング制御曲線はあらゆる速度域においてバランスの取れたステアリング反応と操舵特性を確保します。また、ドライバーがスポーツ・スイッチを押すだけで、パワー・ステアリングはさらにダイレクトなレスポンスを実現します。
ニューMINI を選ぶこだわりのあるドライバーなら、2 種類のサスペンションから選択することもできます。MINI Cooper はベーシックな設定であってもスポーティでダイナミックですし、MINI Cooper S のサスペンションはさらにダイナミックなパフォーマンスに合わせて調整されています。この2 つのMINI モデルには、より硬めのスプリング、ダンパー、アンチロール・バーで構成されるスポーツ・サスペンションを装備することもできます。
フロント・ホイールには280 mm(MINI Cooper S は294 mm)のインナー・ベンチレーテッド・ディスク・ブレーキを装備しています。
リア・ホイールには259 mmのディスク・ブレーキを装備し、ここでも最大限のブレーキ・エネルギー効率を引き出しています。
2 つのMINI モデルにはフェーディング・フリーのブレーキ・システムが装備されており、さらにアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)、エレクトロニック・ブレーキフォース・ディストリビューション(EBD)、コーナリング・ブレーキ・コントロール(CBC)などによって強化されます。
ニューMINI のブレーキ・アシスト機能は、ドライバーの急ブレーキ操作を認識し、必要に応じて最大限のブレーキ圧を瞬時に生成します。危険な状況でも高い安全性を確保するため、MINI Cooper S にはスイッチでオン/オフできるオートマチック・スタビリティ・コントロール+トラクション(ASC+T)機能が標準装備され、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)もあります。
さらに新しい機能として、DSC には坂道発進を補助するヒル・アシスト機能が組みこまれています。このシステムは、坂道発進時にブレーキを自動的にかけ、車両が後退するのを防ぎます。
MINI Cooper には15 インチの軽量アロイ・ホイールと175/65 R15 タイヤが標準装備されています。一方MINI Cooper S には、16 インチ軽量アロイ・ホイールと195/65 R16 タイヤが装備されています。また、17 インチ・ホイールと205/45 R17タイヤがオプションで用意されています。
ニューMINI Cooper S のさらに新しい装備として、ランフラット・タイヤ・テクノロジーが採用されています。これらの特殊タイヤは完全なパンク状態でも走行を続けることを可能にし、最高速度80 km/h で最大150 km まで走行することができます。さらに重要な特徴として、ニューMINI には常時タイヤの空気圧を監視するタイヤパンク表示機能が装備されています。
7. 6 個のエアバッグを標準装備
安全性
ニューMINI でのドライブは常に安全で卓越したものでなくてはならず、同時にあらゆる点をカバーするパッシブセーフティ機能を提供しています。当然のことながら、ニューMINI は導入されるすべての国の法的条件を満たしています。また、世界中の関連する衝突試験で最良の結果を得るための全ての条件を提供していま
す。
このクルマの多彩な安全関連機能について考え、構成する上で、BMW グループの専門家は事故の研究実績を元に作業を進めました。また、この専門家は例えば歩行者の安全性や保護など、将来の規制や要件も考慮に入れました。
エアバッグは6 個も標準装備され、ドライバーおよび助手席用の乗員拘束システムとして、フロント・エアバッグ、サイド・エアバッグ、カーテン式ヘッド・エアバッグが装備されています。フロント・エアバッグは、セントラル・コンピューターによって衝突の種類や危険度を計算し、作動します。2 つのサイド・エアバッグは前席シート側面に内蔵され、ドライバーと助手席乗員の胸部を効果的に保護します。また、カーテン式ヘッド・エアバッグは衝突の際にルーフ・ライニングから展開し、大型の「カーテン」でサイド・ウィンドウを覆って前席および後席乗員の頭部を最大限に保護します。4 つ全ての座席に3 点式シートベルトが装備され、前席にはさらにベルト・テンショナーとベルト・フォース・リミッターが装備されています。
横置きに搭載されたニューMINI のパワー・ユニットは、特にボディ前部のさらに大きくなった変形ゾーンとの組み合わせにより衝突時の変形動作を最適化させるための理想的な条件を提供し、衝突時の衝撃はほとんど吸収します。非常に頑丈なクロスバーと強化されたドア構造も、衝撃エネルギーをパッセンジャー・セルに及ばせないために役立ち、フロント・アクスルも同様にエネルギーを吸収し、衝撃力をフロアに分散させます。
激しい衝突の際には、電動式燃料ポンプが自動的に停止し、集中ロックが解除され、室内灯とハザード・フラッシャーが点灯します。
ニューMINI は単にスポーティなだけでなく、非常に安全性の高いクルマでもあるため、小型車セグメントでも高級車並みの高い基準を満たしています。ニューMINI には、あらゆる点でドライビング・プレジャーを提供し、スポーツ性と安全性を組み合わせていると言っても過言ではありません。
コメント
コメント一覧 (4)
前のはトルセンかなにかだったのでもうちょっと効きがよくなっていそうです。
ブレーキもSとクーパーで差別化されているのでこれも改善点の一つですね。
現行はどのくらいのサイズだったか忘れちゃったけど大きくなっているのでしょう。
日本での値段が発表がされていないですが外国の価格を参考にすると+10万円くらいだそうです。
重量に関しては日本式で計ると
車両重量 1065(1140) 1130(1180)
車両総重量1285(1360) 1350(1400)
クーパー Sの順で()の中は現行です。
クーパーは−75kg、Sは−50kg
約1人分軽くなってますね。こりゃ燃費はましになりそうです。
全長 3699(3650) 3714(3655)
全幅 1683(1690) 1683(1690)
全高 1407(1445) 1407(1455)
ホイールベース 2467(2465) 2467(2465)
と長さと高さ(外国での計測値)以外はそんなに変わってないですね。
最近の外車にしては珍しく巨大化があまりしなくて軽量化されてます。
実車を早くみてみたいですねぇ
文字数制限の都合上書けなかったのでここにw
現行MINIはBMW的に『モダンMINI』と呼んでいるみたいですね。で、新型が『ニューMINI』。モダンMINIという呼称が定着するかどうかは…微妙ですが(汗
こーやってプレスリリース読んでると、新型は現行以上にユーザの選択自由度が増しているような気がしてわくわくしますw