COOPER S Press Review
COOPER S Press Review

海外MINI2に次期MINI Cooper Sのプレス向けプロトタイプ試乗会の模様が掲載されています。次期MINIがプロトタイプながら公式に登場するのはこれが初めて!まだモーターショーにもデビューしていない型のクルマがこのような形で出るのは驚きです。そして、初めて次期MINIの全貌が明らかになったということでも非常に大きなイベントであることに間違いはありません!

まず最初にサーキット試乗の様子です。まだ現車にはテーピングによるカモフラージュが施されていますが、その姿は既に何度も現れているテストカーのまま。しかし大きく違うのが、今回初めてイエローのCooper Sが登場したことでしょうか。イエローのMINIは現行MINIデビュー時から現在までずっと設定されている数少ない色のひとつ。やっぱり人気色は外せないんでしょう!

かなり長いので…
COOPER S Press Review
COOPER S Press Review
エレブル?フロント

さぁさぁここからが本番。まるでオフラインミーティングのような景色ですが…よく見れば全て次期Cooper S。しかも注目なのが、昨年廃止されたエレクトリックブルーに非常に良く似たカラーが塗られたSがあることでしょうか!個人的にはすごくうれしい光景ですw
この写真で見て取れるディティールの変化は、フロントのガラス下・ワイパー根元部とリアガラス部分でしょうか。まずフロントのワイパー根元部は既報の通り危険な部分が隠され歩行者保護に特化したデザインになっています。それと同時に、現行モデルでは空気を吸うのか吐くのかわからなかったあのグリルはなくなりました。次にリアガラス部分、現行モデルはCピラーがガラスに覆われていてその存在が隠されているような形状でしたが、次期MINIのCピラーはAピラーのように露出していてちょっとかっこ悪い気が。しかしながら、Cピラーの形状を見ると、以前国産某ミニバンのオプションで見られた形状になっています。その某ミニバンオプションのうたい文句は『リアガラスの汚れを低減させる』とありました。確かに現行MINIのリアガラスはすぐ汚れるので…もしその効果を狙っているのであればいいですが。。。

シャンパン フロント
シャンパン サイド
シャンパン リア

もう1台、新色と思われるシャンパンカラーのS。こちらはシックな感じで、現行モデルで言うPark laneのようなイメージでしょうか。こうやって近撮画像を見ると、現行MINIのディメンションとそれほど大きく変わらないように見える反面バンパーやグリルのような細部が大きく変わっているのがよくわかります。特にグリル部分に関しては現行モデルとは大きく変わり、メッシュ形状になり更にサイズも拡大。S/C搭載の現行モデルよりターボ搭載の次期モデルは熱対策をしっかりさせないといけないんでしょうかね。ちなみに装着されているホイールはあの悪名高い(?)17インチSスポークのように見えますが、実際は全然違うもののようです。

リアウィング
マフラーエンド

しかし、細部はちゃーんと進化しています。まず、リアウィングの形状は現行モデルと全然違います。どういう空力を持っているのかはわかりませんが、おそらく現行のウィングよりもダウンフォースを掛けるようになっているんじゃないでしょうか?マフラーに関しては現行と同じく2本出しですが、タイコ(サイレンサー)が真ん中に置かれストレート形状になっています。それに加え、PDCセンサーの位置が現行のバンパー上部に対しこちらは下部の樹脂モール部に。下に移動したのは何か理由があるんでしょうか?

エンジンルーム
エンジンルーム

このエンジンルームの画像を見ると一番の変更部分がよーくわかります。まず、搭載されているのは既報の通り170馬力のPSA共同開発のターボエンジン。現行のクライスラー共同開発『ペンタゴン』エンジンとは全然違う風景が広がっているのがわかります。今のところは『コストダウンエンジン』とあまり好意的ではない意見が多いですが、実際はどーなのか早く試乗してみたいです。エンジンが刷新されたのに加え、配管の取り回しやタンクの位置が変わっているのもわかります。特にウォッシャー液タンクの位置が、現行のエンジンルーム端からオーソドックスな位置に。クーラントも最前部になっています。エアの噛みやすい取り回しが改善されていれば良いのですが。また、ヘッドライトとグリルが現行と異なり車体側に装着されているのも注目。それに合わせてフレームが追加されているのも見えます。

インパネ
メーター
エアコン
トグルスイッチ

さて、今度は内装のほうを。現行モデルのイメージからがらりと変わった内装は…外装と同じくカバーがかけられていてよくわかりません。しかし、一番特徴的な形状に変わったエアコン・オーディオ操作部周りとメーターは隠されることなくディティールがわかります。エアコン操作パネルはもっとMINIロゴが意識された形状になり、オーディオ操作部はメーターの下部に!これにより…おそらく社外オーディオヘッドユニットの装着は現行の比じゃない位に難度が上がりますね。。。ただし、こちらの方が内装のイメージを崩さないので好意的にとることも出来るんですが。
メーターは現行と同じセンターメーターですが、スピードメーターは上半分だけになり、下半分には大型液晶パネルと前出のオーディオ操作パネルが。大型液晶パネル部分はおそらくオーディオの液晶パネルも兼ねていると思われます。日本仕様はどうなるかわかりませんが、iPod連携時にここに曲名が出れば言うことなしなんだけどなぁ。たぶんドット数の都合から無理だろうなぁ。燃料インジケータがおしゃれですね。
現行モデルにあるあの特徴的なトグルスイッチですが、もちろん継承されています。しかし次期モデルはスイッチが何と上部にも!なんか飛行機のコクピットみたいですねw個人的にはこういうギミック、大好きです!

フロントシート
リアシート

シートも変わりましたね。特にリアシートはちょっと期待大!ちなみに、現行の特別仕様車3台のようにモデルや仕様によってシートの表皮や形状が変わるようです。ファブリックシートがどんな感じかが気になるところですが、今回掲載された写真の中にはファブリックシートがありませんでした。また、現行のようにレカロシートのオプションが用意されるかどうかも不明。

新型キー
エンジンスタートボタン

さて、ひとつ驚きだったのがこちら。鍵です。変な形だなぁ〜なんて思っていたら…どうやらこれは日本車ではかなりおなじみになったスマートキーのようですね。スマートキーの便利さを体験したことがある私にとってこれは結構気になるアイテム。エンジンの始動も今流行のスタートボタン式になっています。

最後にテクニカルイラストを紹介。
テクニカルイラスト
テクニカルイラスト

こうやってみると、足回り関係はそんなに差がないように見えます。セッティングは現行MU後モデルのような味付けになっているのかな?だとしたら…ちょっと物足りないんだけど。出来ることなら、ブッシュ類の耐久度を上げてくれればなぁ。

…長くなりましたが、全貌がわかるまでもう少しでしょうか!MINI2にはこの他にも多数の画像や走行ムービーが掲載されているので興味がある方は是非チェックしてみては。