何やら…今日は朝から早起きして某所で『とある』工作をして来ました。


Aragosta E今回の標的はこいつ、『Aragosta E』です。以前から幾度と無く当Blogで紹介しているサスペンションですが…もうちょっと自分の思い描いている味にしたいと考え、バネレートの見直しを行いました。それに加え、装着から約3万キロも走行したので故障や不具合が無いかどうかもチェックしてもらいました。

とりあえず本題では無いところから…(w)
Aragosta Eを装着したのが総走行距離約25,000km時、現在の総走行距離は約56,000km。おおよそ30,000kmを走行したのですが、最近は何となくヤレを感じる場面が増えました。特に気になったのが、マウント類を交換してからサスがよく動くようになった影響か、最近バネがブニョブニョしたような感覚に陥る事が増えました。それに加え、やはり小デヴちゃんな私の体重でもって大抵ひとりで乗る機会が多いからか、何となくクルマが全体的に運転席側に傾いているように見えます。

んで、今回調べてみたらダンパーはおおむね健康！泥砂で汚れまくりでしたが、綺麗にすると装着当初光り輝いていたオレンジのアルマイトケースが見えました(w)シャフトもかじった跡や変形している様子も無くまだまだ大丈夫。
車高差問題に関しては、ダンパー一式を外しロアシート部でそれぞれ4本の高さを計測しましたが特に差無し。(厳密に言えば3mm程度の差はありましたが、許容範囲内だそうです)これに関してはただの思い過ごしだったようで…。

スプリングさて、本題へ。
今回のメイン目的であるスプリングレートの変更。変更前のレートはフロントが4kg/mm、リアが6kg/mmでした。車高調に組み合わせるバネとしては比較的柔らかめの設定なのですが、これが個人的にはどうも柔らか過ぎる印象を持っていました。マウント類を交換してからはシャキッとした乗り心地になったのですが、逆にそれがブニョブニョ感を増幅させていたのかもしれません。また、My MINIのタイヤは純正ホイール＆Pirelli P3000という組み合わせですからそれもブニョブニョ感を出してしまう原因なのかなと思っていたのですが、空気圧をやや高め(4輪共2.4bar)にしているのであまり影響しないという結論に。

フロントリアで、色々と検討してみた結果、今回はフロントに6kg/mm、リアに8kg/mmのバネを入れてみる事にしました。最初は『ちょっとレート上げ過ぎたかなぁ…』と思いつつ作業を見守っていると、思わぬ事態発生。変更したバネのプリロードゼロ位置に合った車高にしたら…以前よりリアの車高が結構上がり、まるで『ONEのノーマル状態』のようになってしまいました(汗)Aragosta Eはネジ式車高調の為、以前の車高に設定してしまうとバネが遊んでしまいます。これは流石に厳しいので…ヘルパースプリングを追加する事で解決しました。(むしろ車高下がりましたw)ただ、ヘルパースプリングを入れた事によりリバンプ時のバネ定数が変化し、今までとはちょっと感覚が違う事も付け加えられました。
フロントに関しても以前より車高がちょっとUPしたようですが、あまり差はありませんしむしろそっちの方が都合イイのでそうしてもらいました。

さて、やってみた感想。
乗り心地が悪化するのかと思いきや、全然悪くなっていません。むしろ前より安定感が高まりました。心配だった突き上げの増加もほぼ以前と変わりありません。逆に無駄な動きが減った事により個人的にはこっちの方が良い印象があります。また、今までケツの車高が他の車高調を装着したクルマより高かったのが気になっていただけに、今回車高がそれなりに下がってカッコよくなったのも良いですね。
ただ、やはりバネを替えただけでは根本的な解決には至りません。元々ダンパーはF･4kg/R･6kgでセットされているという課題があります。ダンパーも仕様変更を行えばもっと自分の好みの状態まで突き詰められるのかもしれませんが、実は私、Aragosta Eの改良はココでストップさせようと思っています。品自体は大変良いのですが、やはりサスペンションのウリであり尚且つダンパー界永遠の課題である『乗り心地と走行性能の両立』をこのダンパーで突き詰めるのは難しく、どうも中途半端な印象しか持てなくなってしまいました。車高調整ひとつ取ってもネジ式なのか全長調整式なのかで大きな差がありますし、スプリングの組み合わせも関係してくるだけになかなか落とし所の難しい車高調だなぁ〜という印象。

乗り心地が良い事は同乗者に取ってはいい事ずくめなのでしょうが、やはり普段ひとりで乗る事が多い私にはいささか物足りなく感じてしまうのです。次は…某所で耳に挟んだ『アレ』かな？