ルーフ作業前
オルトラ購入時から気になっているポイントをひとつずつ潰してきておりますが、外装は後回しになっていたので、ようやく手をつけることにしました。
ウィンドウ作業前
今回作業することにしたのは、ルーフレールとウィンドウモール部のアルミ(アルマイト)モールの白化汚れの除去です。中古車として店頭に並んでいる姿を見た瞬間からずーっと今まで気になっていましたが、後回しにしていた箇所です。この汚れ、水垢のように見えますが、実は『錆』だったりします。当然のことながら、水垢落としを使ったところで完全に無意味。研磨して落とすしか方法がありません。なお、カー用品店等で『アルミモール磨き』なるものも販売されておりますが、結論から申せば、これらではさっぱり対処できません。磨きでお馴染みのピカールでも落ちません。
そこで、荒技発動!
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3M スポンジ研磨材 ウルトラファイン 5084 10枚入り 5084ASD(#800-#1000)
3M スポンジ研磨材 マイクロファイン 5085 10枚入り 5085ASD(#1200-#1500)
スポンジ研磨剤を用いて『やすりがけ』をしていく方法を選択しました。錆びているんであれば、削ってしまうしか方法がありませんし、液体コンパウンドを用いてひたすら磨くのは時間がなんぼあっても足りない、ということでスピード勝負。
マスキング後
まず、磨いてはならない箇所に丁寧にマスキングをしていきます。ルーフレールであれば、車体まできちんとマスキングしておいたほうが良いと思いますし、窓枠であればその周辺のゴムモール、ドアミラー周辺であれば、ミラー付け根のプラスチック部なども丁寧にマスキングしておくことを強く推奨します。

先ほど紹介したスポンジ研磨材を使いやすいサイズにカット(私の場合は1枚を4分割にして使用)して、力を込めて磨いていく作業をひたすら繰り返すだけ。一発目は番手の荒いほうから使用します。力のかけ方で番手が変わっていきますが、力いっぱい=#800でも、傷だらけになるわけではなく、何度かゴシゴシしていくと、白い錆びが消しゴムで消していくかのように消えていきます。5分もゴシゴシしていると、研磨剤表面が真っ白になります。そうなったら、潔く新しい研磨材に交換してください。
ルーフ作業後
ウィンドウ作業後
大体の錆びが落ちてきたら、あとは番手を上げていって、最終的にはツルツルに仕上げていきます。参考までに、ルーフレール1本でおよそ1時間〜2時間、ウィンドウモールもドア1枚で30分ぐらいはかかります。我が家のオルトラはなぜかウィンドウモールも全部が白化していたわけではなく、前後ドアの上部のみ白化していた(リアガラス部は綺麗)ので、片側で2時間程度、両側終わらせて半日作業になりました。けっこう、疲れます。。。
で、疲れてくると、当然集中力が落ちてきます。しかもルーフレール部に至っては、踏み台や脚立などに乗って作業しなくてはならない作業になるので、注意していても、磨いちゃいけない部分に研磨材が触れてしまったり。前述のとおり、念入りに広範囲にマスキングしておくことをオススメします。

実はこの方法に行き着く前に、電動インパクトドライバーに小型のバフをつけて、白棒用いてひたすら磨くという方法も試してみました。こちらは確かに勢いよく錆びが落ちるのですが、磨く箇所のコントロールが難しいのが困りもので、マスキングしていても、ちょっと手元がズレると余計なところを研磨し傷をつくってしまう原因にもなりますのでオススメしません。腕に自信がある方は、そちらのほうが早く終わるかもしれません。
作業後全景
さて、錆びを落としたまでは良いのですが…根本対処をしないとまた錆びるのは明白。ルーフレールやウィンドウモールに使われているアルミがどのような処理をされているのかはわかりませんが、当然純アルミではなく、表面がアルマイト処理されたものでしょうから、今回ゴシゴシやったことで皮膜を削ったと考えれば、今後は特に気をつけないといけないということでしょうかね。(空気に触れれば酸化皮膜は形成されますが…)
できる対処としては、洗車時には中性洗剤しか使わない、水分はすばやく拭き取る、保護材として何かしらの成分を塗布しておく、ぐらいしかないか。ということで、とりあえずKURE 5-56塗っておきましたが…

#ちなみに作業は昨年10月末に実施。それから3ヶ月程度経過しましたが、今のところ綺麗な状態をキープしています。やっぱり、細部のディティールがUPしたことで、クルマの品がぐっと上がった気がして満足しています。