
前回の続き。
選択肢を5台あたりに絞り込んだ頃、消費税増税に伴うクルマ在庫の枯渇&納期の遅れがちらほらと話題になってきた。駆け込み需要に乗って買ってもどーせ8%施行後に対策値引が始まるだろうなぁなんて思ったりもしたんだけど、どのメーカーも鼻息荒く『今なら条件出しますよ』攻撃がハンパない。一度ガタっと落ちたユーロ為替も回復傾向。漏れ伝わる輸入車実質値上げの話。ん?これ、やっぱ早めに買ったほうがイイんじゃね?とも思ったり。
と、いうことで買い換え気分が加速。
![2013-Subaru-XV-Crosstrek-4[2]](https://livedoor.blogimg.jp/red_black3298/imgs/d/c/dc6d14d7-s.jpg)
■スバル XV
絞った選択肢の中で唯一の国産車。オレンジ色の個体を見るたび『あぁいいなぁ、こういう色のクルマ乗りたいなぁ』って常々思ってたし、実物見てもやっぱりいいなぁと思った。それぐらい気に入っていた1台です。
装備に目をやっても他の国産メーカーは何をやってるんですか?と言いたくなる位の充実っぷり。スバル車はAWDが優れているという部分では誰もが認めるとこだけど、雪国をきっちり考慮した装備周りというのがありがたい。キセノンヘッドライトにウォッシャーがついているだけでもうその気にさせてくれます。
それに加えて、安全性能という部分についても、今流行のEyeSightの影響はかなりデカイ。お世話になるつもりはありませんが、最近運転がだんだん下手くそになってきているところからも、過剰な位の安全装備はやっぱり欲しくなるのが正直なところでした。
XVにはガソリン車とハイブリッド車が用意されていますが、選ぼうと思っていたのはガソリン車。当初はハイブリッドがいいかな〜なんて思っていたけど、納期の長さ(売れすぎで全く目処が立たないらしい)とハイブリッド効果の薄さを考えたら、間違い無くガソリン車に分あり。セールスに実燃費いくらって聞いたら、そんなに差が出ないという回答だった。
→選ばなかった理由:売れすぎてるから。もうあちらこちらで走ってるし。それさえ気にならなければ…イイクルマですよコレは!国産なら間違いなくこれ以外の選択肢はないと思うぐらいイイ。兄弟車のフォレスターも乗ったら良かった。スバルのクルマ造りってイイなぁと実感できただけ、良かったかも。

■Volvo V40 Cross Country
XVとほぼ同じ立ち位置のクルマ。本当はV40ではなくV60に興味があって、そこでふらっと立ち寄ったディーラーでコレ見て→試乗したら欲しくなった。空飛ぶ煉瓦〜という時代はずいぶん前に終わり、今はとてもスタイリッシュに。
XVに負けず劣らず、安全装備の奢りっぷりが半端ないところがすごく魅力的。ボンネットからエアバッグが出るぐらいだからなぁ。それよりももっと驚いたのが、道路標識をカメラで認識して→メーター内に制限速度表示(しかもメーターパネルは機械式ではなく液晶画面!)見ただけでもうコイツは何て素晴らしいクルマなんだと感動。クルマ自体は静か穏やかでジェントルな印象でした。
→選ばなかった理由:後部座席の狭さ感。最近は4人フル乗車の機会が少なくないため、やむなく除外。あまり4名乗車がないんだったら、とてもアリな選択肢だったと思う。殊更キャラが立つ、走りも立つ1台ではないんだけど、そっとそばに置いておけばひととおり満足、って感じが何だかスカンジナビアン。←オマエに何がわかるんだよ(笑

■VW Polo BlueGT
ベース車のほうは以前から何度も購入を検討していましたが(このへんを参照)今回検討したのはGTIとHighlineの間に新たに設定されたBlueGTというグレード。一番の目玉はGolf VIIの気筒休止機能付き1.4L TSIエンジン(シングルチャージャー)が搭載されていて、外見もPolo GTIに準じたものになっているのが特徴のモデルです。
価格的にもお手頃?で、燃費もJC08で21.3km/Lというスコア。コストパフォーマンスは相変わらず高い1台でしたが、早々に選択肢から除外。…うーん。
→選ばなかった理由:なぜか、以前検討していた頃はイイクルマだな〜って思っていたんですが、今になって見るとちょっとカタいクルマだなぁという印象。真面目過ぎて遊び心がない。その目線でのチョイスなら絶対Polo GTIなんでしょうけど、BlueGTが現れたいま、わざわざ選ぶ理由が薄いし。このモデルの登場で、Polo各グレードのキャラ分けがすごくあいまいになっちゃった気がする。

■Renault Kangoo
こちらも以前から欲しい欲しい言っていた1台。価格が安い割に(失礼)満足できるクルマなのは先代の頃からの共通項。デカングーになってもそれは引き継がれていて、マイナーチェンジ前のモデルも乗ると独特な雰囲気が漂う、イイクルマでした。
最近、顔つきが最新のルノー顔になり、前期モデルより華やかな印象に。試乗してみても、以前乗った初期型デカングーと比べても乗り心地がアップしてる印象。お、いいかな?の思ったのも束の間、実はかなり残念な変更がされていたことが判明。ひとつはMTモデルの廃止。これは本国のMT仕様がルーテシアに搭載されている新型1.2Lエンジンに換装されたため、今回のマイナーチェンジ時には用意されなかったという話。この後入って来る予定はあるようなのですが、それがいつかは不明らしい。もうひとつはESPが追加された反面、カーテンエアバッグが廃止。これは痛い。一説によると、兄弟車のベンツ版(Citan)がEuro NCAPの衝突テストにて★獲得数が少なかったことが要因という話。…サイドエアバッグ効果ナシという評価だった模様。だからといってオミットする必要があるんだろうか。
→選ばなかった理由:安全性能の低さ。これに尽きる。
これらのウィークポイントは今後どこかの場面できっちりして再登場するかと思われますが、現状では『買うに値しない』クルマになってしまったと言わざるを得ない。自分自身は事故ってケガしてもしゃーないけど、人を乗せるときにはそうはいかない。
個人的でたまたまな印象だけど、これらの件について、不利なことなんだけどちゃんと正直に説明してくれるRenaultのセールスさんは優秀だと思う。クルマ好きの方が多いってのもあるんだろうか?その熱意に乗っかってみたい気はあるけど、ごめんなさい今はイイですってのが正直なところ。

■Ford Kuga(旧モデル)
まさかのFord。でもコレ、長らく途絶えていた欧州Fordの輸入再開の一番手。日本に入ってくる前からなかなかの評価を受けていたことは知っていたので、一度乗ってみたいなぁと常々思っていたモデル。既に新型Kugaの発売が開始されていますが、まだ旧型の在庫車が残っているため、超在庫処分が行われている状況。
乗ってみるとやっぱり非常によく出来た1台。2.5Lエンジンはトルクフルで、デカくて重い車体をらくらく引っ張ってくれます。内装も華やかとは言い切れないけれど、VWに引けをとらない品質感。サイズ感も適切で、よくまとまっている1台だなぁという印象でした。
→選ばなかった理由:やっぱり新型出ちゃったら…
何故か商談している途中で気分が萎えた。旧モデルを選ぶ理由が価格以外にあまりないというのは、クルマ選びをしている中ではあまり良い選択に思えなかったからです。新型は外装が最新のFordデザインに変わり、内装はFiestaのように華やかでオシャレなものになり、エンジンもエコな1.6Lターボエンジンに換装。乗り比べると決して旧モデルが劣っているという印象はないんですが…。最新≠最良ってのも知ってるけど、どうもね。
結局、
アコードに乗り換えてからも、長年のクセでMINI雑誌をずーっと買い続けていたという事実。誌面に興味があるわけでもなく、ただただ『習慣』で買うという無駄遣いなんだけども…結局どっかでMINIに対する断ち切れない未練があったんじゃないか?という結論。最終的には、Clubmanにするか、Crossoverにするかで悩んでました。
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