MINI JCW Performance Kit

Worldcarfans.comより。ニュルブルクリンクを走るCOOPER Sの写真が掲載されています。

その外観で一番目につくのは…ボンネットストライプより、エローイエロー?で塗装された見慣れないバンパーでしょうか。次のモデルアップデートでこうなります!と言いたいところですが…実はこのバンパーは既に市販されている純正オプションだったりする。

Hyper Sport Package

コレですね。工場装着オプションです。日本でもカタログオプション(※注 アクセサリカタログの方ではない)にちゃんと掲載されている商品です。名前はエアロダイナミックス・パッケージ。あまりのカッコ悪さ奇抜さで…実際に装着しているMINIはみたことありませんがね。JCWエアロがあるのに、なぜこんなオプションが用意されているのか理解に苦しみますが…。

MINI JCW Performance Kit

って本題はこのバンパーじゃない。サイドからの写真を見ると…大きな違いがわかります。おぉ…このホイールは…あのJCW GPのホイールではありませんか!それだけではありません。ホイールの奥には…大径ブレーキが!これだけだと、ただ単にそこらへんのオーナーカーに見えるわけですが、歴としたテストカーのようです。ま、無線用のアンテナもついてるし、そこまでやってニュル走るオーナーいるわけねーか。

MINI JCW Performance Kit

ブレーキ部を拡大。現在発売されているJCWブレーキキットより明らかに大型化されたブレーキ。一回り大きいですね。恐らく17インチサイズではないかと思われます。社外パーツではもはやCOOPER Sにはこれぐらい必須とされていますが、メーカーでこのサイズを用意するなんて…さぞかしこのMINIは『速い』中身なんでしょう。

MINI JCW Performance Kit

リア。フロントがカッコ(略)バンパーなのに対し、こちらはノーマル。でもよーく見るとマフラーがノーマルのモノと違います。このMINIの正体は…?

どうやらこのテストカーの正体は、以前から噂されていた215馬力のJCWキットを組み込んだ車両のようです。確かに、215馬力を発揮するのならこのブレーキサイズも納得。というよりJCWブレーキキットじゃ小さすぎるって話ですね。でも、マニアック視点でチェックしてみると、ブレーキは既に発表されているJCW Challenge仕様のAP RACINGとは別物の模様。また、テールから覗くマフラーも現行JCWキットのモノとは異なる模様。と、いうことは…215馬力Kitは現行JCWキットとはほとんど別モノと考えるのが有力か。

215馬力と聞くと…JCW GPは218馬力だったので、そう考えるとほんのわずかパワーダウンしています。が、現行モデルの背景=ECUによる車両制御がキツく社外品で弄りようにないことを考えれば…この数値は立派かと。ましてやメーカーチューニングでこのスペックですし。想像膨らませば、当然このキット専用のECUが搭載されているでしょうし、ターボチャージャー・インタークーラーも別モノ、既に写真で確認できるブレーキ、吸排気系も別モノ、あとは足回りとホイールも別モノ…。

これがJCWの『真打ち』なのは間違いないですね。

気になるのは、このモデルが『2代目JCW GP』として、金持ちのコレクション向けとしてデビューするのか、はたまた現行JCWキットと同じくディーラーアクセサリor工場装着オプションとしてデビューするのかどうかです。個人的にはカタログオプション化してくれる方がイイと思うんですがねぇ〜。JCW GPのスペシャルさを否定する訳じゃないけど。ま、カタログオプションにしたところで…一部のお金持ちしか買えない価格になっちゃうのは想像に難くないですがw