Eufori@

AUTOCAR先日購入したAUTOCAR。MINIの記事も気になるところでしたが、それよりももっと興味深い記事がありました。

それはAUTOCAR JAPAN編集長:中尾仁氏のコラム。その前のページのクリス・ハリス氏のコラムも毎号とっても面白いのですが、今回の中尾氏のコラムは『ランフラットタイヤ』でした。簡単に内容を説明すると、広報車として借りたBMW3シリーズが取材先の長野でパンク。しょうがなく近くのBMWサービス拠点へ行くも、タイヤの在庫がないとのことで修理も交換も出来ず、更には長野県下の最も大きなBMW拠点にすら交換用ランフラットタイヤの在庫がなかったというお話。

実はこれ、以前私も同様のトラブルに陥ったことがあります。

今から約2年前、場所は実家のある北海道某所にて。My MINIには当時純正17インチのホイールにピレリのEufori@(ユーフォリア)が装着されていました。その当時からタイヤには不満がいっぱいだったのですが、更にそれに追い打ちを掛けるように…タイヤがパンクしました。いつもと違う音がしているなぁ〜と思ったら、見事にタイヤのサイドウォール部にネジが刺さっている状態でした。

で、そのままでもある程度走行可能なのがランフラットタイヤの特徴…であるのはその時点でもよーく知っていたのですが、肝心の修復や交換に関してはほぼ『無知』でした。で、困ったのでとりあえず一番近くのBMWディーラーに連絡。『修理出来ないのはわかっているけど、どうにかならないものか?もし修理が出来る店があるなら紹介して欲しい』と訪ねました。するとディーラーは『調べますのでちょっとお待ちください』と返答。
その言葉を信じて半日待ってみたのですが…なかなか返答が来ませんでした。しょーがないのでこちらから再び確認の電話をしてみると、ディーラーは何を思ったのか、私に何も断らず勝手に新品のランフラットタイヤを注文するという暴挙に出ていたのです。ビックリした私は『何をしてるんですか?注文がしたくて電話したんじゃなく、修理出来るのか出来ないのかを聞きたかったんですよ!?』と意味も無く怒るハメに。
まぁこの場合はディーラーの対応にも問題アリな訳ですが、それよりも驚いたのが(1)ディーラーでは絶対にランフラットタイヤの修理を受け付けない(2)ランフラットタイヤは各BMWサービス拠点に常時在庫しておらず、北海道の場合取り寄せまで最長1週間かかる(3)2004年当時、ランフラットタイヤを扱えるタイヤ販売店は非常に少数だった、という3点でした。
ちなみに、パンクしてしまったMy MINIは危険を承知でそのまま超長距離走行を敢行。幸いなことに、細いネジが刺さっただけの穴だったので、エア圧ゼロにならないように休憩毎にエアを補充していったので大事には至りませんでしたが、今になってよーく考えると…若かったんだなぁ。。。wだって途中でネジどっかにすっ飛んで行って完全に穴開いてたし、空気圧警告灯出ちゃうし、それで高速道路走ってんだもん。馬鹿ですね。

現在はBMWに限らずランフラットタイヤ装着車両の数が増えて来たので、一般的なタイヤ販売店でもランフラットタイヤの組み替えが出来るようになったそうですが…今回のAUTOCAR記事を読んで『ああ、あの頃から何も変わっていないんだ…』とあまりの状況の変わりなさにガッカリすると共に、なぜこんなにディーラーもユーザーも混乱するタイヤを拡大採用するのか、本当に理解に苦しみます。MINI純正17インチにOEM装着されているランフラットタイヤはピレリとダンロップの2種類がありますが、どちらも希少品であることには間違いありません。未だに一般量販店で売られているのなんて見たこと無いし。それよりも普及している16インチだって、同じかと。

…最後になりましたが、AUTOCAR中尾氏のコラムに出てくるBMW3シリーズは驚きの結末になってます。気になる方は是非チェックしてみては。