Playz

『らくドラ』だの『団塊Jr世代向け』だの言われ、世間からは『走りのことをまるで無視』だの『POTENZA GIIIの後継ではない』と評判の悪さが目立つ、ブリヂストンのPlayz。私は何を思ったか、ヨコハマのDNA SドラやダンロップのDZ101、更には同門のブリヂストン POTENZA RE711すら無視しPlayzを選択した訳ですが…ようやく最近に鳴って、その選択は間違いじゃなかったんだなぁ〜とつくづく実感しています。


さてじゃあ何がどうなの?と聞かれれば、Playzの場合、普段は楽に運転でき、ちょっと目を三角にして走りたいときはちゃんとその運転に見合った性能を持っていることに尽きます。具体的に言うと、北海道の道路は滅多に修復工事が行われないのかギャップたくさん、轍もたくさん、そんでもって平均速度は速いし、峠はものすごいカーブばっかりと…本州とは明らかに違う道路環境があります。(走り屋はよろこぶだろうねw)そのため、ちょっとタイヤが貧弱なクルマや超扁平タイヤを履くクルマにとっては、明らかに過酷な条件とも言えます。

そんな中、先日このルートを走ったとき『あ、このタイヤで良かったんだ!』とつくづく実感した訳で。パッと見大したことのないルートのように見えますが、地図を拡大してチェックしてみてくださいwそれこそ、宮ヶ瀬も道志もビックリなグニャグニャルートでございます。それだけじゃなく、峠道なので行きは超上り、帰りは超下り、鋭角急カーブとストレートが交互に連続する過酷なルート。最近は地元の走り屋はここで夜な夜な攻めているらしい。その証拠に、路面には無数のタイヤ痕がw

そんな走り屋御用達ロードでも、My MINIのPlayzはしっかり走ってくれて大満足。先ほど紹介したルートを走った際も、普段ならおっかなびっくり走るところが、今回はかなりトバしてもがんばってついて来ました。また、ヘンにタイヤがグニャつくことがない分、的確なステアリング操舵で気持ちよく曲がってくれます。グリップは必要十分の性能を持っているんではないでしょうか。ただ、強いて欠点を上げるとするならば、ハードなブレーキング時にはちょっと鼻先が暴れる感じはありましたが。また、轍ばかりの路面にも関わらずハンドルがぐいぐい取られることは皆無で、しっかり直進性があって『楽』というより『安心』が出来ます。こんな相反する性能を持ち合わせているタイヤって、意外とあるようで無い気がするのですが。

なんでこんなにマッチングがいいんだろう?と日々考えているのですが、一番の理由に、COOPERにはこの程度のタイヤがグリップ的に一番あっているところではないかと考えています。もし、COOPERにRE-01RやNeova等を履かせタイヤのグリップを上げると、タイヤが勝ちすぎてしまうのではないだろうか?とも思っています。普段乗りのこと、整備が行き届いていない悪路を走ること、そして、悪天候のことも考えると、これ以上スポーツしてるタイヤを履くのはむしろやり過ぎではないか?と。Sだったらそれぐらいのやつ履かないとダメなのはなんとなーく想像できるんですけど。

ちなみに、以前履いていたP3000 Energyと比較して明らかに転がり抵抗が少ないのがわかる分、燃費が向上しています。同条件での計測ではないので具体的なデータや感想は何とも言えませんが、数km/Lは向上しています。ましてや、今年の北海道は結構暑くてエアコンをガンガン掛けていたことを考えればこの数値は優秀と見ています。

Playzが出た当初、心の中で『何だこのコンセプト!BSもついにトチ狂ったか!』と思いましたが、私はこのタイヤを履いてみて、心の底からONE/COOPERオーナーにおすすめ出来るタイヤだなぁと考えを改めました。馬鹿に出来ません。Playz、もっと売れていいと思う。さすがにサーキットを走るタイヤではないのは当然としても、街中やワインディング程度ならばこれで十分と考えます。タイヤ選び中の方がいらっしゃいましたら、是非『騙された!』と思って一度購入してみてはどうでしょうか。たいていの人であれば『いいタイヤじゃない?』と思えるかと。