Accord AerodeckIsoyanファミリー的ファミリーカー像とは

 クルマ好きな皆さんならご自分の家族がどういうクルマを所有していたか大体覚えているかと思います。Isoyanも例に漏れず産まれた時から我が家にあったクルマ達を鮮明に覚えています。ただし、それはIsoyan家がコロコロ乗り換えるのでは無く長い間1台を愛し続けていたからかもしれません。

 そんな我が家と共に歩んできたクルマ達を振り返ってみようとこれまた思いつきなネタをお送りする今夜、まず最初はIsoyanと共に成長(クルマは…劣化w)してきた「ホンダ・アコードエアロデッキ」を紹介します。

 アコード・エアロデッキ。今やクルマヲタの人々には「生まれて来るのが早すぎたクルマ」として語り継がれる名車…ではなく「迷車」でございます。ベースのアコードセダンはリトラクタブルヘッドライトや低いフォルム等、セダンには考えられないデザイン、そしてエアロデッキは当時残念ながら市場に受け入れられなかったロングルーフでゆとりの3ドアHB…未だにこれ程斬新なセダン・ハッチバックはめったにお目に掛かる事が出来ません。

 当時はミニバンというジャンルがまだ確立されておらずファミリーカーと言えば普通のハッチバックかセダンか、そして野暮ったいワゴン(むしろバンという言葉の方が正しい?)しかありませんでした。そういう意味で言えば…今の子供って幸せですね、あんな広い空間ではしゃげるんだから(w)
 そんな中、うちの親夫婦はやっぱりズレてると思うのがあんなクルマで子供3人を運ぼうという根性。MINIもそうですが3ドアHBの使い勝手はそれ程高くありません。後部座席がオマケ的なクルマが多い中、このアコードエアロデッキはちょっと違うと感じさせるのが…リアシートの居住性も快適性も良かった所です。何せ、2Lサイズのセダンをハッチバックにしたようなクルマですから…その素晴らしさは語らずともお解り頂けるかと思います。その上ワゴンのような使い方も出来るエアロデッキ。

エアロデッキ デザインスケッチ しかし、何故にセダンやワゴンにしなかったのか?という疑問が残ります。その理由に気がついたのは親夫婦がMINI購入時に発した一言でした。この一言、今お子さんと一緒にミニバンに乗せている親の皆さんに伝えたいぐらい。その一言とは…「3ドアHBは一見使い勝手が悪い様に感じるかもしれない。でも後部座席側にドアが無いってのは小さい子供がむやみに外に出てしまうのを防ぐ事が出来る。しかも荷物だって沢山積めるしさ」というものでした。
 そう考えてみれば今売れ筋であるス○ップワゴンやセ○ナ、ノ○やV○XYなんか…よく高速なんかを走っているとクルマの中で自由に動き回る小さい子供を見かけます。広いクルマってのは一見ゆとりがある様に感じますが…実際には退屈な空間が広がっている様にしか思えません。しかも自由に動き回っている時に事故に遭ってしまったら…それはもう、悲惨な結末しか無いでしょう。そう考えると3ドアHBで子供を育てるというのは素晴らしい考え方なんだな、と思ってしまいました。今、小さな子供をお持ちでMINIを買おうかどうか迷ってる方、何も迷う事はありません。ハンコ押しましょう(w

 さて、話をアコードエアロデッキに戻して…このアコードエアロデッキ、我が家で14年13万キロも生計を共にする大往生車でした。このクルマでキャンプに行ったり、自転車を積み込んだり、トランクルームに寝たり…ちなみにエアロデッキのテールゲートはユニークな形でトランクに寝ると星空が見えるという素敵なクルマでした。クルマとしての性能は運転はした事無いのでわかりませんが…当時の売り文句が「F-1の技術を惜しみなく」とあったように、2Lクラスのクルマにも関わらず結構力が入り金も掛かったクルマで随分素晴らしいクルマだった、と聞いています。

 10数年という歳月の途中にはアコードワゴンやオデッセイ等、ファミリーカーとして素晴らしいクルマもデビューしました。しかし、アコードエアロデッキに勝る魅力が無かった、とオヤジは語ります。エアロデッキは最後、セルモータが逝ってしまい修理代を掛けるのも勿体無いという判断で惜しまれつつ廃車という悲しい結末で終わってしまいました。Isoyan的にとても思い入れが強かったクルマなだけに…お別れはちょっと寂しかったのを今でも覚えています。

悲劇のアヴァンシア ちなみに無念にも売れずに終わったエアロデッキの根性は後に「ホンダ・アヴァンシア」というクルマに引き継がれました。アコードエアロデッキの失敗を今に生かす為5ドアHBスタイルにし(ちなみにテールゲートの形状は若干違うもののエアロデッキとほぼ似たような形状をしています。)しかしこれもまた変なスタイルがダメなのか、高級ファミリーカー=クラウンみたいなクルマじゃないとダメというおバカな消費者がダメなのか…さっぱり売れず生産中止という憂き目に遭ってしまいました。ちなみにIsoyanファミリーも購入検討したのですが、またこのスタイルなクルマ買うのも如何なモノかとなってしまいあえなく没。ホンダは独創的な事が得意なのに…意欲作が売れない→挑戦しなくなる→野暮ったいクルマしか作らなくなるという悪循環を今のホンダに感じてしまいます。ちなみにエアロデッキ(もしくはアヴァンシア)に似た様なコンセプトとしてルノーアヴァンタイムやオペルシグナムを想ってしまうのですが…どうでしょうかねぇ?(w

 次回は「ホンダ・レジェンド(前編)」をお送りします。

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