MTオイル&フルード先日発覚したドラシャシール部からのオイル漏れは…4月中旬頃に2泊3日で修理してもらいました。(記事書くの忘れてましたorz)作業は、シャフトシール2個交換、ナット交換、MTオイル交換。…前からわかっていた事ですがドラシャを抜くのでMTオイルも必然的に交換となりました。シール部からのオイル漏れは経年劣化扱い=有償修理だと思っていたのですが、何と無償修理となりました。有り難い限りで。でもちかぽんさんのMINIも同様の不具合が出たって話なので…もしかしてウィークポイント??

それはさておき、My MINIのドラシャシール交換に伴って一緒に交換された純正ミッションオイル使用は半月が経過。以前の記事にも書いたように、rdさんでミッションオイルを交換しようとした時にドラシャ不具合が発覚したものですから…当初交換しようと思ったオイルは使わず預ってもらっていました。純正オイルで半月走ればだいぶフラッシング効果も出ただろうと思い、やっと今日交換して来ました。MTオイル交換を思い立ってから随分長い道のりでした…。

今回交換したのは当Blogでおなじみ、ADVANTAGE Neoの新作ミッションオイル「Hi Proof Shock」です。説明文には
全温度域での流動性確保とギア間のクッション性を保つため、従来ではパウダー状の化合物で対応していたのを液体状の化合物に変更することにより、従来製品ではありえなかった、より高温時でのクッション性を高レベルで確保しています。これによりミッショントラブルを極限まで排除するとともに、あらゆる条件下でのシンクロメッシュやベアリングのスムースネス確保、プロテクション効果、パワーロスの低減を実現しています。
と記載されています。実際にrdさんのデモカーのミッションオイルはこれが使用されているそうで、ちょっと運転させて貰うと「メチャクチャスッコスコ!!」という感じ。MCSノーマルのミッションより全然軽いのです。

ついでに…MINI購入以来1回も交換してなかった(この時点で有り得ないですね…SFWでの交換サイクルは「2年毎」とされていますが、うちはそんなペースは通用しないのは当然。)ブレーキフルードも交換しました。こちらもADVANTAGE Neoのブレーキフルード「SUPER DOT 610 RACING BRAKE FLUID」を使用。ウェット沸点216℃、ドライ沸点347℃と、数あるフルードの中でも沸点が高いのがポイント。このフルードはDOT4相当で、もっと沸点が高いDOT5のフルードも存在しますが…こちらになるとレース用になりちょっとの使用ですぐに水分を吸い込んでしまうので日常ユースには適していません。

さて、交換作業をしていると意外な事が発覚。(知らなかったのは自分だけ??)
MTドレンプラグまずミッションオイルの交換。ミッションオイルの交換はちょうど1年前、Omegaの690 75W-90に交換していますが…それ以来交換せず。ドラシャシール交換時同時に施工されたMTオイル交換時はNicole工場にお任せだったので廃オイルの状況を見ることが出来ず状況は不明ですが、今回の交換時にしっかりチェックしてみると…僅か半月しか経過していないのにドレンプラグにくっついている磁石には砂鉄みたいな鉄粉がくっ付き、廃オイルは色こそ綺麗なものの鉄粉ギーラギラでした。…狙っていた「フラッシング効果」は成功??(w

それはさておき…rdメカニックN氏に説明を受け初めて意外な仕様を知りました。MINIはBMWと同じくブレーキフルードとクラッチフルードが一緒という事。指摘されてからブレーキフルードタンクをよーく目を凝らして見てみると…確かに分岐してるではありませんか。これ、今日教えてもらうまで全然知りませんでしたorz(知らなかったのは私だけ??恥)

その為、ブレーキがエア噛みするという事は=クラッチもエア噛みしてしまう可能性があるとの事。具体的にはブレーキの酷使で発生した熱が→ブレーキフルードへ伝わり→フルードが沸騰し空気が発生。これによりブレーキのタッチが悪くなったり・効きが極端に落ちたり・ブレーキペダルが奥まで行ってしまう現象は皆さんご存知と思いますが、ブレーキフルードとクラッチフルードが共用されているという事は…クラッチにエアが行けばクラッチのON/OFFが鈍くなりシンクロを痛める原因になるのです。無知は恐ろしい結果を巻き起こしかねません…。

ミッションオイルの交換はすんなり行きましたが…問題はブレーキ・クラッチフルードの交換の方でした。ブレーキの方はタンクに新しいフルードを注ぎながらブレーキを踏み、各キャリパーから古いフルードを排出し、エアを抜く一般的な方法でOK。(TISを見るとディーラーでは方法や使う道具が違うようです)古いフルードは色がまるで烏龍茶のような状態でかなり劣化していました。しかもかなりエアを噛んでいたらしく、まるで炭酸ジュースのフタを開けるかの如くシューシューとエアが出ていました…。オイオイ。
問題はクラッチフルードの方。クラッチシリンダーの位置が問題でした。COOPER Sの場合、下回りからエア抜きボルトにアクセス出来るのですが…COOPERの場合はバッテリーBOXを外さないとアクセス出来ませんでした。バッテリー配線を全部外し→ECUを取り外し→バッテリー本体を取り出しBOXを外す工程は結構大変です。自分ではやりたくないぐらい面倒です(w)クラッチの方もやはりかなりエアを噛んでいたらしく…これまたかなりのエアが抜けました。最後にフルードをMAXレベルまで補充し終了。作業は全部で2時間ちょっと掛かりました。

さて、交換後の感想。まず先に…フルード交換の方から。と、いうよりとても丁寧にエアを抜いてもらったお陰でブレーキのタッチはとても良くなりましたし…クラッチも綺麗にON/OFF出来るようになりました。今までのブレーキタッチはコントロールが非常に難しい位ダルで曖昧で非常に危険な状態だったのですが、作業後はFERODO DS2500の特性であるリニアなタッチが戻って来ました。って…むしろ「あれ?こんなにタッチ良かったんだ…」と思う位でした(w)…まぁ某量販店で交換した際かなりメチャクチャな作業をされたのでエア抜きなんかしてくれなかったんでしょうけど…グリスすら塗ってない位ですから。クラッチも今まではON/OFFが鈍くてONにしているのに滑ったり、OFFにしているのにギアを入れると「ギ〜!!」と音を立てたり入りづらかったりという事が稀にですがありました。それが無くなりクラッチが綺麗に動くようになり、ペダルタッチも良くなった事でまるで運転が上手になったかのように綺麗なシフト操作ができるようになりました。ただひとつ、心配なのは今までこんな状態で運転していたんですから…シンクロやクラッチが痛んでいないかが心配です。。。

ミッションオイルはrdのデモカーでも確認済みのように、使えば使うほどタッチが軽くしなやかになって行きます。ドラシャシール交換前の状態はクラッチのエア噛みも影響してかタッチは最悪で、特に2速にシフトダウンする際のギア入りのシブさは恐怖すら覚える状態でした。それが今や(・∀・)スンスンス-ン♪ ( ゚Д゚)ハッという感じで…(w

今日の教訓:チューニングより基本メンテが大事なのは当然。細かい所のチェックを怠るな。

ちなみに…rdの店内にはこんなものが陳列されてました。
ENKEI SC03
こ、これは…私が前から狙っているENKEI SC03ではありませんか!!まるで「買え!!」とばかりに陳列されている姿を見た暁にゃ…もう耳揃えた現金を握り締めてGo!!しなきゃいけない錯覚に陥ります(間違)とりあえずADVAN NeovaとMINI用ボルトキット込みの見積りを作成してもらいました。価格は…他のホイールセットを買うより遥かに安い値段です。SC03、ヤッスイなぁ。

ともかく、MyMINI次の進化はこれになる事は…当確…?