フロント前置きは↓下の記事で。

さて、GT大会終了後レンタルしたインプレッサ。顔を見てわかるようにモデルチェンジ前の旧フェイス(現行2代目顔)のモデルです。カラーはスバルWRCカラーの『WRブルー』に塗られたもので、恐らく去年のラリージャパン開催時に合わせて導入されたモデルかと思います。イメージ的にはラリーカーの血統ですが…

15iエンブレムにある『15i』が示す通り、エンジンは1.5L水平対向エンジン。これに組み合わされるのが5ATとスバルお得意のAWDシステム。いざ乗ってみると…遅い。遅過ぎる。具体的に言えば、AWDで車重があるのにも関わらずエンジンがあまりにも非力。スペック見てみれば最高出力は100馬力しかないようです。…My MINIより非力とは(汗)ATの常用域である2000-3000rpm付近のトルク感がスカスカなのに加え、ATのプログラムがどんどんシフトアップしようとするので(燃費対策?)峠道の登りではすぐに失速して亀走りになってしまいます。ATをスポーツモードにするとある程度高回転をキープして走ってくれるのですが、やはり力強く坂を登りたい時は常にアクセル全開にしていないとまともに走れません。これは…厳しい。

スタッドレスタイヤ…ハンドリングや足回りは非常におっとりした性格。WRXシリーズに乗った事はないのですが、これは…ラリーとはかけ離れた世界に居るクルマだなぁと思ってしまいます。足が凄く柔らかくて乗り心地はなかなか良好なのですが、走らせるとロールしまくりでおっかない。確かこのクルマのCMで『WRC直系スポーツワゴン』なんてコピーですが…これが直系って…車体だけじゃねぇかよ!間違い無くJARO通報モンだなぁ(爆
しかも…天候が雨だったという理由もあるんでしょうが、峠道をいいペースで走ってたらお尻がズルズル滑る!おいおい、AWDなんでしょ?と思う位タイヤがズルズル。最初は足回りがマイルド過ぎるからかなぁなんて思っていたのですが、次の日写真を撮影してビックリ。何と…もはやスタッドレスタイヤが装着されていました(汗)どおりで滑る訳だ。。。

内装不満ブータレな走りに対して室内はなかなか良い感じ。決して金が掛かっているという印象は抱けませんが、シートが安グルマの割になかなか良い。ホールド性はMINIのスポーツシート以上、背もたれ部分のホールド性がなかなか良くてビックリしました。ここはWRC直系ですね(w)室内はブラック調になっていてイメージはスポーツカーですが、ワゴンのくせに収納が少なくてちょっと面倒。まぁインパネはこのスポーツワゴンからWRXまで全て共通だからあえて収納が少ないのかも知れませんが、このスポーツワゴンのキャラクタを考えたらもうちょっと欲しい。
(ちなみに…作りは結構ガチャイ気がします。実際の所、コイン収納BOXを開こうと思ったらBOXごと取れちゃったりしたんで。幾らヒューズBOXの蓋を兼ねてるとは言え軽い力で外れちゃったよ 汗)

運転席ちなみに、メーター類やステアリングの感覚はなかなか良かったです。上位グレードにはカッコいい自発光式メーターがついているそうですが、このモデルには普通のメーターがついていました。
エアコンやオーディオの操作感もまずまず。エアコンに関しては自分が設定したい機能にしやすい(直感で操作出来る)方だと思いました。オーディオは純正がフロント2スピーカーのみだったようで…少々心細い音しか出ませんでした。まぁレンタカーですからしょうがないですね。

禁煙車…ちなみに、このレンタカーは『禁煙車』でした。。。
最近、ニッポンレンタカーに導入されているクルマは禁煙車の比率が凄い高いようで…喫煙車はあまり用意されていません。まぁ、世間が禁煙の流れであるのは間違いない事ですし、私も異議ありません。でも…運転中にタバコ吸えないのはちょっと辛かった…。ちなみに北海道の喫煙率は全国の中でもかなり高い方。女性喫煙率に至っては全国1位!!それに対してニッポンレンタカーが行っている禁煙車の拡大は観光客をメイン客に据えている事を表しているんでしょうね。そのうち『全車禁煙!』ってなるかもしれないと思うと…肩身が狭いです。。。

Airnaviさて、このクルマには『Pioneer/carrozzeria Air Navi』が搭載されていました!今やレンタカーは『禁煙車』と『カーナビ標準装備』が当たり前なんですね。ちょっと前までは有料だったのに。(※中にはETC装備車までありました)
Air Naviと言えば社外ナビとしては世界初の通信型ナビ。初代(AVIC-T1)が発売されてから後継モデルが出ず、ある意味レアなカーナビなのですが…ニッポンレンタカーの車両には結構な確率でこのナビが搭載されていました(w)

使用した感想は…なかなかイイです!これ。ルート探索時に毎度毎度サーバと通信しているのでHDD/DVDタイプより時間が掛かるのが難点ですが、いつでも新しい地図で案内されるという安心感は何事にも替えられない良さがあります。それだけでは無く、全ての情報が最新のモノをダウンロードする形の為、VICS情報や目的地検索データ、天気予報データやドライブに役立つグルメ・観光の最新情報取得が出来るというのも非常に魅力。カーナビ本来の『案内する』という機能に関してはこのモデルの右に出るものはありません。
欠点と言えばダウンロードに掛かる時間がある事と、通信に利用するauのCDMA-1Xエリアの圏外に出てしまうと全く意味を成さない(基本的な地図は本体内のメモリにインストールされているので全く使えなくなってしまうという訳では無い)のが問題。通信速度は発売当時結構速いと言われていましたが、今ではちょっと物足りない144kbps。デュアルISDNに毛が生えた程度っすね。今の時代、同じauのCDMA 1X WINは2.4Mbpsも叩き出していますから。また、本体内メモリが128MBしか無い為案内音声だけで無く全ての音声が合成音になっているのも少々悲しいところ。普段HDDサイバーナビを使用していると、案内音声はサンプリング音声が当たり前だったので…思わずちょっと笑ってしまいました。

Air Navi製品ただ、このナビ…残念ながらもう新品で買えません。その代わりに、Pioneerの最新HDDナビにはこのAir Naviで培われた技術に加え急速に発達した有線ブロードバンド網を効率的に使用する仕組みが盛り込まれています。これにより、もはやAir Naviの存在意義が無くなってしまったのが販売終了の理由なのでしょう。それに加え、本体・通信代は月額支払い制でPioneerの直接販売という購入方法・形態も特殊だったのが流行らなかったもうひとつの理由。今後もし無線LANアクセスポイントの整備や3.5G/4G携帯技術の登場でエリアや通信速度の飛躍的向上があれば再び通信カーナビの出る幕があるのかもしれませんが、対費用を考えるとHDDとブロードバンドの組み合わせに勝ち目は無いのが現実ですね。新しいアプローチだったのにこんな結果だったのは少々残念な気もします。