NEO 0W-5NEO 10W-30My MINIに使用している油脂類は以前まで純正品を使用していましたが、最近は専らADVANTAGE NEOの製品を使用しています。まだ聞き慣れないブランドですが、最近ではS耐やSuper GT等でも正式に使用され始め、更にはF1やF3000、NASCAR等に於いて『表向き』には有名オイルメーカーがスポンサードしていますが、実は『裏で』ほぼ全てのチーム使用していると言われているという、聞くだけで鳥肌ピンコ立ちの末恐ろしいオイルです。何故今まで表に出なかった(=量販されなかった)理由は、レース用にしか作っていなかったオイルを最近になって日本の企業が専属販売契約を結んだ事により初めて一般向けにされ始めたからだそうな。

現在使用しているオイルはADVANTAGE NEOの中堅スペック「10W-30」です。オイル粘度指数を見る限り普通のオイルですが、ハッキリ言ってこの粘度指数でオイルを判断するのは時代遅れ。カー用品店で量販されている同指数のオイルと比較してもこちらはかなりシャバシャバ状態のオイルです。
しかし、それより凄いのが以前まで使用していた「0W-5」です。まるでサラダ油か?と聞きたくなるほど超シャバシャバなオイル、指数を見て目玉が飛び出しそうになった方もいるかと思いますが…先程も申したように粘度指数は全く関係ありません。重要なのはどんな条件下に於いても油膜が保持されているか否かなのです。その点に於いて、これらのオイルは全く問題ありません。

では、何故こんなスペックのオイルが誕生したかをちょっぴり小難しく説明すると…
今までのエンジンオイルのベースがポリオールエステルであったのに対しADVANGATE NEOオイルはDエステルを使用しているのです。ポリオールエステルは熱に強いもののゴムや樹脂をいためる攻撃性が高く様々な添加剤を入れなくてはならず、その添加剤が熱に対する強さを奪ってしまうのです。しかしDエステルはゴムや樹脂を攻撃する性質が無く添加剤が必要が無い為、熱に対する耐久性を突き詰められるのです。
熱に対する耐性=超高温域での油膜保持性と考えれば、すなわち油膜保持性を確保さえ出来れば粘度は低ければ低い方が有利なのです。また、熱にとても強いという事は劣化しにくいという事なので、普通のオイルに比較しても比較的ロングライフなのも見逃せません。これらの性能に関しては粘度指数で知る事が出来ない=粘度指数が重要では無いという事がお判り頂けるでしょうか。
実際の所、これらオイルを入れてかなりの距離を走りましたが油膜切れを起こしてエンジンや各機関が逝くような事は皆無でした。

まぁ…やはりモノがモノですし、口や文で説明してもちゃんと伝わらないと思うので気になる方は真似してみては如何でしょうか。ちなみにこれらオイルを使用した事で得たモノは沢山ありますが、失ったものは「ちょっとお高い」のでお金位でしょうか。しかし、Extraを払うだけの価値は絶対にあります。断言します。

満足度…★★★★★(0W-5)/★★★(10W-30)
※一度0W-5の性能を知ってしまうと10W-30は幾分物足りません。スロットルに過敏に反応してギンギンに回るのが0W-5で、下のトルク感は10W-30の方が上です。

NEO Hi Proof ShockNEO SUPER DOT 610 RACING BRAKE FLUIDNEO KEEP COOLオイルが大変気に入ったので…他の油脂類もADVANTAGE NEOに統一しました。
特にミッションオイルに関して、マニュアル上では環境問題云々で頻繁なオイル交換はNGとされている影響か『交換不要』となっています。が、実際にミッションオイルのドレンプラグを開けて中のオイルを放出してみると…物凄い量の鉄粉が発生していますし、ドレンプラグに着いている磁石にはおびただしい量の鉄粉が付着しています。これでは環境問題にやさしくてもクルマの寿命を考えると非常に心配です。
そこで、2万km時にOmega 790 75W-90に交換しましたが、デフシール交換に合わせてHi Proof Shockというミッションオイルに交換しました。
このオイルは最近出たばかりのオイルで、今までのミッションオイルと異なりパウダー状の添加物では無く液体状の添加物を使用する事によりクッション製を増強したモノ。My MINIのミッションは1・2速やR速が渋い症状に見舞われていただけに藁をも縋る思いで入れてみましたが…結果は良好。使えば使う程スムーズなフィーリングが戻って来ます。

満足度…★★★★

ブレーキフルードは非シリコン系のSUPER DOT 610 RACING BRAKE FLUIDを使用。DOT4相当のウェット沸点216℃(3.5%ウェット)/ドライ沸点347℃というスペックはかなりの高温まで対応してくれます。ちなみに、他社のフルードにはこれより沸点が高いDOT5のフルードも存在していますが、レース用で使用するとすぐ水分を含んでしまう為、一般ユースには向いていません。
MINIはブレーキフルードとクラッチフルードを共用しており(MT車のみ)ブレーキフルード交換時にはブレーキのエア抜きとクラッチのエア抜きが必要です。これらをしっかりやる事により、ブレーキタッチやクラッチタッチに大きな影響を与えます。My MINIはかなりのエアを噛んでいたらしくクラッチもブレーキも酷くダルい状態になっていました。大変危険です。しかし作業後は良いタッチが戻って来て非常に気持ち良いです。ブレーキのリニアに効く感覚も、クラッチの綺麗なON/OFFの感覚も戻って来ました。

満足度…未評価(まだガンガン走ってないので)

クーラントは量販品を使用していますが、それにKEEP COOLを添加しています。これを入れると水温が5℃〜10℃近く下がるらしいのですが…うちのMINIには詳しい水温計が装着されていないのでわかりません(汗)ただ単に気分的に入れてみたかっただけです(w

満足度…★★(水温計買わないと効果判らない)

これらは全てreal directionさんで購入出来ます。ADVANTAGE NEOは、多数のMINIオーナーやその他国産車・輸入車オーナーに支持され始めた赤丸急上昇ブランドでしょう。あなたも是非試してみては如何でしょうか。