2008 MINI John Cooper Works

最近、ひそかに赤黒MINIが流行っているとか流行っていないとか。どーもその理由は、昨年開催された東京モーターショーのMINIブースに展示されていたCOOPER SのJCW仕様が赤黒で、来場者からはその佇まいが実にかっこ良かったと大好評だったからだそうで。赤いボディは情熱、黒い屋根は沈黙の印象を与えますから…それはまさに静と動のコラボレーション。…と、自画自賛してみる。

そんなことはどーでも良い。欧州車好きには最高のイベント・今年もジュネーブショーの季節がやって参りました。3/6から開催される今回のショーも、目玉出品であるワールドプレミアカーが多数!もうそれだけでワクワク。…話を戻す。ジュネーブショーにおいて、MINIのスペシャルモデルであるJohn Cooper Worksモデルが正式発表されました。

あれ?もう出てたんじゃないの?と思ったりもしたんですが、今回発表されたのはお馴染みのJCWキットではなく、MINI CHALLENGE仕様をベースとしたコンプリートカー。かつてのJohn Cooper Works GP Kitのようなモデルと考えて間違いないと思います。ディーラーで装着できるチューニングキットを組み込んだモデルよりもパワーが向上しているだけでなく、各部がスペシャルに仕上げられています。以下の内容に関してあらかじめお断りしておきますが…拙い英語力で英文プレスリリースを読んでますので…間違いがある可能性大。あらかじめお断りしておきます。。。

2008 MINI John Cooper Works

2008 MINI John Cooper Works

2008 MINI John Cooper Works

エアロは既に発売されているJCWエアロと同等品の模様。でもClubmanはノーマルバンパーのまま?…謎。そんなエアロパーツより注目なのがホイールとブレーキ。この姿は…MINI Challengeレースカーのそれではありませんか!コレはいい。ホイールは17インチで『John Cooper Works Cross Spoke CHALLENGE design』という長ったらしい名前がついていますw重量は10kgを切るとのことで、17インチとしては軽量な部類ですかね。装着されるタイヤはいつものランフラットです。ブレーキに関してはChallenge仕様ママではありませんが、今までのJCWブレーキキットより大径化されています。写真はありませんが、フロントが17インチ、リアが16インチになっているようです。ちなみにどれぐらいサイズが増したかというと…ローターが標準のCOOPER Sより22mmサイズアップ。これだけあれば公道は必要以上、サーキットでも十分な性能が期待できそう。サスはJCW向けにリセッティングと強化が施されているそうです。

2008 MINI John Cooper Works

2008 MINI John Cooper Works

やっぱり注目なのは中身のほう。特にエンジン周りのチューニングが気になるところでしょうか。このモデルの中身はかなり奢った内容で、基本はChallenge仕様のエンジンと共通のチューニングが施されるようです。ノーマルエンジンとの大きな変更点としては、ターボチャージャーが大型になり、エアクリ・インテーク・エキゾーストも専用品に変更。エンジン自体もピストン研磨からシリンダーヘッドの強化、バルブとバルブシートリングなど細かい場所まで強化されるという徹底ぶり。これらの変更により、最高出力は211ps/260N・m(オーバーブースト時は280N・m)まで向上しているというから…驚き通り越して何とやら。0-100km/h加速はハッチが6.5秒、Clubmanが6.8秒に。それでいて、驚くことに環境性能もちゃーんと考えられており、排ガス規制はきちんとEuro5をクリアする性能を持ち、燃費だってハッチが約14.5km/L、Clubmanが約14.3km/Lをたたき出すそうで。スゲェ。

それだけでは終わりません。何とこの超パワフルなレースエンジンにあわせるように、Getrag製6速MTは強化が施され、更にギアレシオも変更。それから、安全デバイスに関しても新たにDTC(Dynamic Traction Control)が装備されました。これは、ある程度の車輪空転を許すモードで、まさに『積極的に走りたいけど…完全オフもなぁ』というユーザ向けの装備ですね。もちろん、DTCやDSCをオフにする機能もあるようです。まぁ恐らく完全オフにはならない気がするけど。

2008 MINI John Cooper Works

あーもうイッパイありすぎて書ききれない。インテリアはJCWスポーツステアリングにピアノブラックサーフェス、アンスラサイト天井が組み合わされています。JCWスポーツシートは含まれないのね。また、すんごい地味な変更点だけど、スポーツボタンの効果が今までよりさらに過激になる模様。個人的に、スポーツボタンの存在意義がわからないけど。。。もうひとつ、小さい変更点ながら常に目に入るポイントとして、メーターの最高速が260km/hまでアップされています。…日本の公道走る分にはちょっと余計な装備?サーキットならちょうどよさそうだけど、そんな頻繁に見てちゃあアレだし。。。

ここまでスペシャルな装備が施されていると…気になるのは価格。イギリス本国での価格では、COOPER Sが£20,500(邦貨換算約418万円)、COOPER S Clubmanが£21,700(同442万円)となる模様。うーん、高い。。。でも、中身考えれば決してありえない価格ではないと思います。日本ではいつからオーダー可能になるかわかりませんが、恐らく本国と同じで8月から販売開始になるんではないでしょうか。コレ買う人はどんな人なんだろう?